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イラレ代替の「Affinity Designer」、Affinity Photo との違いは?

この記事は約9分で読めます。

こんにちは、さち です。

Adobe の代替アプリとして、ジワジワと知名度を上げている「Affinity」。

Affinity シリーズのアプリには、
Photoshop 代替の「Affinity Photo(以下:  Photo)」と
Illustrator 代替の「Affinity Designer(以下: Designer)」
があります。

私は両方のアプリ(Windows 版)をブログの作成に使っています。そこで、今回は「Designer」をメインに紹介しつつ、「Photo」との機能の違いについて書いていきます。(Illustrator は使用経験が少ないのであまり触れません)

Affinity シリーズの「Photo」と「Designer」、どっちを買えば良いのか迷っている人のお役に立てれば幸いです。

 

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Photo と Designer の主な違い

「Designer」は、ベクター編集アプリ。要するに、コンピューターの計算によって描く図形や線を使ってイラストを作るアプリです。画像編集アプリの「Photo」には無い便利な機能も実装されています。

「Photo」と「Designer」の主な機能の違いを表にまとめてみました。両方にある機能はできるだけ記載を省略してあります。

Affinity Photo/Designer 機能の違い 一覧表

Photo と Designer は用途が違い、片方にしかない機能が色々あります。

 Photo は「画像編集」アプリなので、画像の加工/修正・写真関連の機能が強い
Designer は「ベクター編集」アプリなので、カーブ(パス)の編集・ベクター関連の機能が強い
という特徴を持っています。

Designer にしかない主な機能については、後でもう少し詳しく見ていきます。

Designer の概要

見た目(UI)

起動時のスプラッシュはこんな感じ。

Affinity Designer の紹介

編集画面は日本語化されています。明るい UI も選べます。UI の作りは、Photo にかなり近いので、Photo のユーザーならすぐ使えると思います。


※ クリックで拡大

操作パネル(スタジオ),キャンバスは分離・移動が可能で、必要な機能だけにしぼってシンプルに使うこともできます。

ツール

Designer で使えるツールはこんな感じ。

Affinity Designer の紹介

「ベクトル切り抜き」は、Photo の「切り抜き」と同じように見えますが、別のツールです。キャンバスを切り抜くものではなく、レイヤーを切り抜く(マスクする)ためのものです。

各ツールで使えるものは下記のとおり。

Affinity Designer の紹介

「ポイント変換ツール」は、「移動」ツールの高精細版みたいなものです。ベクターやテキストのアウトラインに合わせて、より細かく移動・拡大縮小・回転したり、「変換」を増減量で指定できます。

「シェイプ(図形)」は Photo と異なり、よく使う「長方形」「楕円」「角丸長方形」は単体のツールが基本で、それ以外のシェイプがまとめられています。

テキスト

Photo と同じく「トラッキング」「カーニング」などの字間調整ができます。

Affinity Designer の紹介

ちなみに、Photo ではできない、テキストをパス上に配置することが可能です。(詳細は後述)

ただし、Photo と同じく縦書きには未対応です。

ファイル(書き出し)

専用ファイルの拡張子は「afdesign」。8文字で長いです。エクスプローラーでのサムネイル表示にデフォルトで対応しています。

Affinity Designer の紹介

専用ファイル形式以外は、「エクスポート」から書き出せます。ai形式 は読み込めますが、書き出しはできません。

Designer, Photo どちらにもある機能

下記は Designer と Photo どちらでも使用できる主な機能です。

  • レイヤー
    • 配置座標・サイズの数値入力
    • 32種類のブレンド(描画)モード
    • レイヤーエフェクト(レイヤー効果)
    • グループ化
    • マスク・クリッピング
  • ベクター
    • カーブ(パス)
    • シェイプ(図形)
    • 結合・複合シェイプ(ブーリアン演算)
    • テキスト・シェイプのアウトライン化
  • テキスト
    • 整列(左,右,中央,上,下,中間,均等割付)
    • トラッキング・カーニング・行間調整
    • Tabスペースのサイズ調整
    • シェイプ形テキストフレーム
  • キャンバス
    • グリッド
    • ガイド
    • 動的ガイド
  • カラー
    • カラープロファイルの管理
    • RGB 8/16/32bit
    • CMYK 8bit
  • その他
    • 色にノイズを乗せる
    • ファイルの埋め込み
    • 書き出しペルソナ

Designer 特有の機能

Photo にはない Designer 特有の機能について、具体的に見ていきます。

【アートボード】複数のキャンバスを作る

Affinity Designer の紹介

「アートボード」ツールを使うと、一つのファイルの中に複数のキャンバスを作れます。

類似したモノ,同じシリーズのモノのデザインを1つのファイルにまとめることができ、扱いやすくなります。

【コーナーツール】カーブの角を丸める

Affinity Designer の紹介

「コーナーツール」は、カーブ(パス)の角を丸められるツール。Illustrator でいう「ライブコーナー」です。

Photo でも「長方形」ツールの角を丸められますが、それがすべてのカーブに適用できるのがこのツールだと思って下さい。(「長方形」と同じように「丸み付け」以外の変形も可能)

一度に複数の角を同じ半径で丸めたり、後から半径のサイズを変えたりすることも可能です。

Photo で同じことをしようとすると地味に大変なので、これだけのために Designer が欲しくなる神機能です。

【ストロークを展開】境界線をアウトライン化

Affinity Designer の紹介

メニューの「レイヤ」→「ストロークを展開」は、境界線をアウトライン化する機能です。

ベクターの「結合」や「複合」に境界線は反映されないので、境界線の形をそのまま使いたい時は、この機能でアウトライン化する必要があります。

【シンボル】クローンを作って同期する

Affinity Designer の紹介

「シンボル」機能を使うと、作成したレイヤー(グループも可)のクローンを作れます。

シンボルが適用されているレイヤーに変更を加えると、他のクローンにも同じ変更が反映されます(同期機能)。

同期機能は、一時的/完全に解除することも可能です。

【外観】複数の境界線を付ける

Affinity Designer の紹介

「外観」スタジオを使うことで、1つのレイヤーに複数の「境界線」「塗りつぶし」を付けられます。

また、「境界線」「塗りつぶし」のブレンドモード(レイヤーの同機能とおなじ)の変更もできます。

「外観」は英語だと「Appearance(アピアランス)」なので、Illustrator の「アピアランス」を意識した機能だと思います。しかし、Designer ではまだまだできる事が少なく、Illustrator には遠く及ばない状態。ぜひ、今後のアップデートで強化して欲しい部分です。

【等角投影】ふかんイラストを簡単に描ける

Affinity Designer の紹介

「等角投影」スタジオを使うと、「長方形」「楕円」などのシェイプが、グリッドに沿って描画・配置できるようになります。

この機能によって、上図のような俯瞰(ふかん)のイラストを簡単に描けるようになります。

【テキスト】パス上に配置

Affinity Designer の紹介

「カーブ」「シェイプ」のアウトライン(パス)上にテキストを配置できます。

もちろん、この場合も「トラッキング」や「カーニング」といった字間調整が可能です。

【制約】レイヤーの挙動を指定

例えば、このようなキャンバス(アートボード)があります。各レイヤーは、「制約」スタジオを使って挙動を指定してあります。

Affinity Designer の紹介

キャンバス(アートボード)のサイズを変更すると、各レイヤーは固定,追従,常に余白の比率を維持,一緒に伸びるなど、指定した挙動を取ります。

Affinity Designer の紹介

例では、キャンバスの大きさの変化に対してこの機能を使いましたが、フォルダーや親レイヤーに対して使うことも可能です。

「制約」は英語だと「constraint(コンストレイント)」なので、Adobe XD の「コンストレイント」を意識した機能だと思います。

複数サイズの壁紙,様々なデバイスで使われるサイト・アプリのデザインを作るときに役立ちそうな機能ですね。

「メニュー」を一通り確認

Designer のメニューのスクリーンショットを掲載しておきます。

ファイル

Affinity Designer の紹介

編集

Affinity Designer の紹介

テキスト

Affinity Designer の紹介

レイヤ

Affinity Designer の紹介

選択

Affinity Designer の紹介

表示

Affinity Designer の紹介

ウィンドウ

Affinity Designer の紹介

ヘルプ

Affinity Designer の紹介

「ピクセル」も編集できる

Designer は Illustrator の代替ソフトという立ち位置ですが、Photo のようなラスター編集、いわゆる「ピクセル」の編集もできます。

ペルソナを使う

Affinity Designer の紹介

Designer は、ベクター編集をする「デザイナー」ペルソナがメインですが、「ピクセル」ペルソナと呼ばれるピクセル(ラスター)編集をするモードもあります。

編集モードの変更は、ツールバーの左側にある専用アイコン(上図)からできます。(メニューの「ファイル」→「ペルソナ」→「ピクセル」でも可能)

この編集モードを使うことで、Designer でもある程度の画像編集ができます。ただし、機能は Photo よりも限られています。

ツール

「ピクセル」ペルソナで使用できるツールの一覧です。Photo より少ないですが、簡単な編集であれば十分できます。

Affinity Designer の紹介

Photo の代わりになる?

結論から言うとなりません

Designer でもピクセル編集ができるなら、Photo は無くても大丈夫では? と思うかもしれませんが、そんなことはありません。「ピクセル」ペルソナはツールの種類が少ないですし、加工フィルタ(モザイクなど)もありません。

Designer の「ピクセル」ペルソナは、Photo の超機能限定版。テクスチャ画像などを軽く編集するだけの、簡易的なものだと思った方が良いです。

高度な画像編集をしたい人は、Photo も使いましょう。

まとめ

Designer と Photo は差別化されているので、自分の目的に合わせてどちらのアプリを購入するかしっかり検討しましょう。

ちなみに、Affinity は専用ファイルが完全互換なので、Designer で作ったアートボードを Photo で使うことも可能です。Designer と Photo を両方活用する方法もアリですね。

趣味で Illustrator を使いたいけどサブスク(月額制)はイヤだという人にも、Designer はピッタリだと思います。また、使い勝手が Fireworks と近いという意見もあるので、Fireworks からの乗り換え先としても Designer は良いかもしれません。

現在、新型コロナの影響を受けているクリエイターを支援するため、Affinity シリーズのアプリの 50%OFF セールが行われています(セール終了日は2020年5月20日6月20日の予定ですが、状況に応じて見直すとのこと)。これを利用すれば、2本買っても6,000円強で済みます。

Designer と Photo どちらを買うか迷っているなら、この機会に両方とも購入してみてはいかがでしょうか。

Affinity Designer – プロフェッショナル向けのグラフィックデザインソフトウェア
Windows、Mac、iPadで使えるAffinity Designerは、デザインの世界に新たな業界標準を打ち立てた、受賞歴のあるベクターグラフィックスソフトウェアです。
Affinity Photo – 本格的な画像編集ソフトウェア
Mac、Windows、iOSのすべてで使える唯一のフル機能写真エディタであるAffinity Photoは、世界中の何千万人というプロフェッショナルが真っ先に選ぶソフトウェアとなっています。

「Photo」「Publisher」の情報はこちら

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