こんにちは、さち です。
Illustrator の代替としてコスパが良い Affinity Designer。低価格なのに高機能で、本格的なドロー(ベクターを描く)アプリです。
今回は、この「Affinity Designer(以下:Designer)」で、ドキュメント(キャンバス)のサイズ変更などを行う方法について書いてきます。
Designer と Photo は微妙に違う
私が Affinity シリーズを使い始めたのは、Photoshop 代替の「Affinity Photo(以下:Photo)」からです。すでに1年半以上 Photo を使っているので、同じシリーズの Designer の操作にもすぐ対応できました。
しかし、Designer は「ドロー(ベクター)」、Photo は「画像編集(ラスター)」と使用目的が違うアプリ。操作が異なるところもあります。その一つが、ドキュメント(キャンバス)に関する設定です。
例えば、Photo で「ドキュメント」のサイズを変更するには、「ドキュメントのサイズを変更(Win:Ctrl + Alt + I キー、Mac:⌘ + ⌥ + I キー)」を使います。
また、Photo で「キャンバス」のサイズを変更するには、「キャンバスのサイズを変更(Win:Ctrl + Alt + C キー、Mac:⌘ + ⌥ + C キー)」を使います。
しかし、「Designer」にはこれらの機能がありません。ショートカットキーも効きません。
というか、そもそも Designer のメニューには「ドキュメント」がありません。だから、Photo と同じ操作はできないのです。
でも、Designer のドキュメント(キャンバス)のサイズだって変えたいことがありますよね?
大丈夫です。少し操作方法が違うだけで、ちゃんと同じことができます。
「ドキュメント設定」の使い方
Designer では、ドキュメント(キャンバス)に関することが、すべて「ドキュメント設定」にまとめられています。
表示する方法
まずは、「ドキュメント設定」を表示してみましょう。
- メニューの「ファイル」→「ドキュメント設定」と進みます。(ショートカットは、Win:Ctrl + Shift + P キー、Mac:⌘ + ⌥ + P キー)
- サイズ変更などドキュメントに関する設定は、すべてここで行います。
ドキュメントの拡大/縮小
- 「400×200 px」のドキュメントがあります。これを「600×300 px」に拡大してみます。(「星(シェイプ)」も一緒に拡大する)
- 「ドキュメント設定(Win:Ctrl + Shift + P キー、Mac:⌘ + Shift + P キー)」を開きます。
- 「寸法」を「600×300」に変更。「オブジェクトの動作」を「再スケール」にします。「リサンプル」は適切なものを選択(適用されるのは「ピクセル」レイヤーだけ)。「OK」をクリックします。
- ドキュメントが「600×300」に拡大されました。一緒に、「星(シェイプ)」も拡大されたのが分かります。
キャンバスを広げる/狭める
- このような「400×200」のキャンバスがあります。これを「600×300」に広げてみましょう。ただし、「キャンバス」だけを広げて、「星(シェイプ)」の大きさは変えません。
- 「ドキュメント設定(Win:Ctrl + Shift + P キー、Mac:⌘ + Shift + P キー)」を開きます。
- 「寸法」を「600×300」に変更。「オブジェクトの動作」を「ページで固定」にします。「アンカー(サイズ変更の基準点)」は適切なものを選択。「OK」をクリックします。
- 「星(シェイプ)」のサイズはそのまま。キャンバスだけが「600×300」に広がりました。
背景の色(白色/透明)を変更
- 背景色が「白色」のキャンバスです。「透明」に変更してみましょう。
- 「ドキュメント設定(Win:Ctrl + Shift + P キー、Mac:⌘ + Shift + P キー)」を開きます。
- 「カラー」タブを開きます。「透明な背景」にチェックを入れて、「OK」をクリックします。
- 背景が透明になりました。
マージン・裁ち切りの変更
「ドキュメント設定(Win:Ctrl + Shift + P キー、Mac:⌘ + Shift + P キー)」では、他にも「マージン」や「裁ち切り」の設定もできます。
Photo で「マージン」を変更するときは、メニュー「ドキュメント」→「マージン」で行うので、本当に Designer では1つの場所にギュッとまとめられていますよね。
ちなみに、Photo に「裁ち切り」の設定はありません。
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