Affinity Photo: 一目で分かる、自作ブラシと描画の違い

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「強度」ブラシの描画結果

こんにちは、さち です。

Photoshop の代替として優秀な Affinity Photo。低価格なのに多機能で、コスパに優れた画像編集アプリです。

今回は、この Affinity Photo で、ブラシ自作する方法と、ブラシの種類による描画の違いについて書いていきます。

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スタジオを表示する

ブラシを自作するには、「ブラシ」スタジオを使います。
「ブラシ」スタジオ

表示されていない場合は、メニューの「表示」→「スタジオ」→「ブラシから、「ブラシ」スタジオを表示しておきましょう。
メニューの「ブラシ」スタジオ

ブラシを作成する

ブラシ素材を作る

ブラシの形状として使う画像(ブラシ素材)を作成します。

今回は、ブラシ素材として、「モノクロ」「黒色透過」「カラー」の3種類を作ってみました。
ブラシ素材用の画像

ブラシ素材の違いによって、ブラシの描画にどのような違いが出るかを見ていきましょう。

ブラシの新規作成

「ブラシ」スタジオの右上にある「≡(メニュー)」をクリックすると、メニューの下の方にブラシを新規作成する項目があります。この5種類から選ぶことで、ブラシを作成できます。
「ブラシ」スタジオ

それぞれのブラシの種類の意味は、下記のとおりです。

新規強度ブラシ

輝度の強度(強弱)を使ってブラシを作成します。ブラシの素材に使う「画像ファイル」を指定できます。

新規ラウンドブラシ

デフォルトで「基本」に入っているような、円形のブラシを作成します。(画像ファイルの指定はない

新規スクエアブラシ

「ピクセルツール」ブラシのような、四角形のブラシを作ります。(画像ファイルの指定はない

新規画像ブラシ

画像ファイル」を素材にしてブラシを作ります。

選択範囲からの新しいブラシ

キャンバス上で選択した「ピクセル」を素材にしてブラシを作ります。

基本的な動作は「新規画像ブラシ」と同じで、違いは「画像ファイル」と「選択範囲」どちらを素材に使うのかという点だけです。

ブラシの種類

ブラシの新規作成には前項のとおり5種類です。

ただ、「選択範囲からの新しいブラシ」と「新規画像ブラシ」はブラシ素材の取り込み方が違うだけで、完成後のブラシの動作は基本的に同じになります。

また、「新規ラウンドブラシ」「新規スクエアブラシ」はその形状のブラシが作られるだけなので、画像の違いによる動作の違いは起きません。

つまり、ブラシ素材に画像を使うブラシとしては、新規強度ブラシ」「新規画像ブラシ」の違いを理解すれば十分です。

この2種類の描画の違いを見ていきましょう。

ブラシの種類と描画結果

ブラシ素材用の画像

先ほど自作した上図のような3種類のブラシ素材で作った「強度ブラシ」「画像ブラシ」が、どのような描画結果になるのか見ていきましょう。

強度ブラシ

  1. オレンジ色を選んで、自作したブラシを描画してみます。
    カラースウォッチ
  2. 選んだ色が反映されています。また、透過の有無に関係なく、暗い部分は濃く描く、明るい部分は淡く描く(透ける)という動作をします。
    「強度」ブラシの描画結果

画像ブラシ

  1. オレンジ色を選んで、自作したブラシを描画してみます。
    カラースウォッチ
  2. 選んだ色は無視され、ブラシ素材(画像)の色がそのまま反映されています。要するに、「画像」そのものを使って描くという動作をします。
    「画像」ブラシの描画結果

まとめ

ブラシを自作する上で大切な、「強度ブラシ」と「画像ブラシ」の違いは次のとおり。

強度ブラシ
  • 選んだ色に変えられる
  • 暗い色(黒色)ほど濃く描画される
  • 明るい色(白色)ほど透ける
  • ブラシ素材は基本的にモノクロで作る
画像ブラシ
  • 色を変えられない
  • 描画には画像そのものを使う
  • ブラシ素材は基本的にカラーで作る

主な用途としては、
「新規強度ブラシ」は、ブラシの描画の質感にこだわりたいとき。
「新規画像ブラシ」は、桜吹雪・星空など画像素材を散りばめたいとき。
という感じになりそうですね。

ブラシの種類による描画の違いを理解して、目的に合うように使い分けていきましょう。

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コメント

  1. 中島豊晴 より:

    Affinity Photoをいつも勉強させていただいています。よく調べられていて、毎回感心しています。
    よろしければ、「ブレンド範囲」についての記事もお願いします。合成に使えるのではと自分なりに調べましたが、いまいちよくわかりません。よろしくお願いします。

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