Affinity Photo: 「輝度マスク」で写真の明るい/暗い部分だけを調整する

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こんにちは、さち です。

Photoshop の代替として優秀な Affinity Photo。低価格なのに多機能で、コスパに優れた画像編集アプリです。

今回は、この Affinity Photo で「輝度(明るさ)」をもとにしたマスクを作って、写真の色を調整する方法について書いていきます。

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輝度マスクとは?

輝度マスクとは、そのまま「輝度」をもとにして作られた「マスク」のことです。

このようなマスクを「ルミノシティマスク(luminosity masks)」と呼ぶこともありますが、今回は分かりやすいように「輝度マスク」と呼びます。

輝度マスクを使うメリットは、色調整などの効果を「暗い/明るい」部分にだけ強く掛けられることです。

実際に使ってみる

明るい部分を補正する

  1. こちらの写真を例にしてみます。(もとの写真は、このコントラストが美しい写真なのですが、サンプルとして使わせて頂きます)
    サンプル写真
  2. 「レイヤー」スタジオで、「写真」のレイヤーサムネイルを Ctrl + Alt キー(Mac: + キー)を押しながらクリック
    レイヤーサムネイル
  3. すると、明るい部分を選んだような選択範囲ができます。
    選択範囲
  4. 「選択範囲をレイヤーとして編集(クイックマスク)」で選択範囲を見るとこんな感じ。明るい部分が選択されているのが分かります。(透明な部分が選択れている範囲)
    クイックマスクでの表示
  5. 「レイヤー」スタジオの下部にある「調整レイヤー」アイコンをクリック。
    「調整レイヤー」アイコン
  6. カーブ」をクリック。
    カーブ
  7. カーブ(白い線)を少し下げて、写真を暗くします。
    「カーブ」ウィンドウ
  8. 明るい部分が少し暗くなったのが分かります(太陽の光線や、空と山の境界を見ると分かりやすい)。輝度マスクによって、「カーブ」の効果は明るい部分ほど強く、暗い部分ほど弱くなっています。
  9. 輝度マスクは「カーブ調整」レイヤーのサムネイルで確認できます(白い部分に「カーブ」の効果が強く出る)。つまり、暗くなる効果は写真の「空」部分に強く出て、「土」部分には弱くしか出ないわけです。
    輝度マスクされた調整レイヤー

暗い部分を補正する

  1. 前項で調整した写真です。さらに、暗い部分を明るくしてみましょう。
    空や太陽の明るさが下がった
  2. 「レイヤー」スタジオで、「写真」のレイヤーサムネイルを Ctrl + Alt キー(Mac: + キー)を押しながらクリック
    レイヤーサムネイル
  3. すると、明るい部分を選んだような選択範囲ができます。
    選択範囲
  4. Ctrl + Shift + I キー(Mac: + Shift + I キー)を押して選択範囲を反転します(メニューの「選択」→「ピクセル選択範囲を反転」でもOK)。こうすることで、輝度が反転したマスクを作れます。
    選択範囲を反転
  5. 「選択範囲をレイヤーとして編集(クイックマスク)」で選択範囲を見るとこんな感じ。暗い部分が選択されているのが分かります。(透明な部分が選択されている範囲)
    クイックマスクでの表示
  6. 「レイヤー」スタジオの下部にある「調整レイヤー」アイコンをクリック。
    「調整レイヤー」アイコン
  7. カーブ」をクリック。
    カーブ
  8. カーブ(白い線)を少し上げて、写真を明るくします。
    「カーブ」ウィンドウ
  9. 暗い部分が明るくなったのが分かります(手前の土を見ると分かりやすい)。反転した輝度マスクによって、「カーブ」の効果は暗い部分ほど強く、明るい部分ほど弱くなっています。
  10. 上にある「カーブ調整」レイヤーが今回の「カーブ」です。サムネイルの輝度マスクの白黒が先ほどのものと反転しています。つまり、明るくなる効果は写真の「土」部分に強く出て、「空」部分には弱くしか出ないわけです。
    輝度マスクされた調整レイヤー

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コメント

  1. Shugorou Yamamoto より:

    こちらのWeblogを度々拝見して、私もとうとうAffinity Photoを購入しました。
    ラッキーなことに、半額キャンペーンをしていました^^

    安価なのに、軽快で高性能ですね。驚きました。
    弄り倒して、早く使いこなせるように頑張ります。

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