こんにちは、さち です。
InDesign の代替としてコスパが良い Affinity Publisher。DTP をしない人にも便利な機能が多くあり、他の Affinityシリーズ を使っているなら、ぜひ一緒に持っておきたいアプリです。
今回は、この Affinity Publisher に、他の Affinity シリーズである「Photo」「Designer」から、「スタジオ」や「ツール」の配置などの設定を移行してみます。
母艦として「Publisher」を買ったものの、「Photo」「Designer」ペルソナの再設定が面倒という人は、この方法を使ってみて下さい。たった数分で終わりますよ。
「アプリ」と「ペルソナ」は連動しない
- 「Photo」アプリを起動します。
- 操作画面はこんな感じ。自分好みに「スタジオ」「ツール」の配置などをカスタマイズしてあります。
- 一方、「Publisher」を起動。
- 「Photo」ペルソナを開きます。
- 「Photo」アプリとは連動していないので、操作画面は初期状態です。ここから、アプリと同じ状態まで手動で再設定するのは、すごく面倒……。
「Photo」の設定を「Publisher」に移行する
まえおき
こちら手順を行うときは、事前に Affinity シリーズのアプリをすべて終了しておいて下さい。そうしないと、設定の移行に失敗することがあります。
ちなみに、この方法で移行できるものは次のものです。
移行できるもの
- 「ツール(画面左部)」の配置
- 「ツールバー(画面上部)」の配置
- 「スタジオ(パネル)」の配置
- 「ショートカットキー」の設定
今回の例では、「Photo」から「Publisher」に設定を移行しますが、「Designer」から「Publisher」への移行も同じような手順でできます。
「Photo」側での作業
下記の手順は Windows 10 での操作です。
- 「エクスプローラー」を開いて、アドレスに
%AppData%\Affinity\Photo\1.0\Workspaces\Photo
と入力して、Enter キーを押します。
- C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Affinity\Photo\1.0\Workspaces\Photo のフォルダーが開きました。
- すべてのファイルを選択して、コピー(Win:Ctrl + C キー、Mac:⌘ + C キー)をします。
「Designer」から移行する場合は、エクスプローラーのアドレスに
%AppData%\Affinity\Designer\1.0\Workspaces\Vector
と入力して、C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Affinity\Designer\1.0\Workspaces\Vector を開きます。「Publisher」側での作業
- 「エクスプローラー」を開いて、アドレスに
%AppData%\Affinity\Publisher\1.0\Workspaces\Photo
と入力して、Enter キーを押します。
- C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Affinity\Publisher\1.0\Workspaces\Photo のフォルダーが開きました。ここで、貼り付け(Win:Ctrl + V キー、Mac:⌘ + V キー)をします。
- ダイアログが出たら、「ファイルを置き換える」をクリック。これで移行作業は完了です。
- 「Publisher」を起動して確認してみましょう。
- 「Photo」ペルソナを開きます。
- 操作画面が「Photo」アプリと同じになっています。無事に設定を移行できました。
手動で各ペルソナの操作画面を再設定するより、圧倒的に楽ですね。
「Designer」から移行する場合は、エクスプローラーのアドレスに
%AppData%\Affinity\Publisher\1.0\Workspaces\Vector
と入力し、C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Affinity\Publisher\1.0\Workspaces\Vector を表示。ファイルを貼り付けます。Affinity に関する他の記事
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