Omnibar(作者:Ajit K様) - Firefox用アドオン
こんにちは、さち です。
Firefox のアドレスバーに検索ワードを入力して「Enter」を押すと
検索結果を表示してくれますよね。
多くの人が頻繁に使うと思われるこの機能
非常に便利なんですが
検索ワードによっては、結果の表示がやたら遅かったり
そもそもエラーが出て検索ができなかったりします。
今回は、そんな問題を解決してくれるアドオン
「Omnibar」について書いていきます。
アドレスバーから検索をすると表示が遅い
アドレスバー(ロケーションバー)から検索を行うと
検索ワードによっては結果の表示がやたらと遅くなります。
- 例えば、アドレスバーから「ラブライブ」で検索。
- 「アドレス解決をしています...」と表示され
「接続中」のまま数秒待たされます。 - やっと検索結果が表示されました。
読み込みがはじまってから実際に表示されるまで約4秒。
たった4秒でも、待たされてる感が割りとあります。
アドレスバーからの検索で困ることはこれだけではありません。
検索ワードに「。」が入っているとエラーが出てしまうのです。
URL として認識するエラーについては
回避法もありますが一手間が必要で地味に面倒です。
「Omnibar」を導入して全部解決!
アドレスバーからの検索で困る前項のような問題も
「Omnibar」を導入すればすべて解決です!
- 先ほどと同じように、アドレスバーから「ラブライブ」で検索。
- 「アドレス解決をしています...」の表示はなく、すぐ検索がはじまります。
- 検索結果が表示。1秒もかかりませんでした。
- もう一方の問題も検証してみましょう。
先ほどと同じように、「一週間フレンズ。」で検索。 - エラーは出ず、検索結果が表示されました。
これで、アドレスバーからの検索が快適になりました!
もちろん、これまで通り URL の直接入力もできますよ。
アドレスバーの検索サイト名表示について
「Omnibar」を導入すると、アドレスバーの右端に検索サイト名が表示されます。
ここをクリックすると検索サイトを変更できます。
表示が不要な場合は、アドオンの「設定」で
「Show search engine in urlbar」のチェックを外します。
「Hide engine name」「Hide engine icon」にチェックを入れれば
サイト名,サイトロゴアイコン を個別に非表示にできます。
また、「Autohide search engine」にチェックを入れると
アドレスバーが空の場合のみ検索サイト名を表示します。
その他の設定
■検索バーを表示する
「Omnibar」を導入すると、検索バーが消滅しますが
「Hide search box」のチェックを外して Firefox を再起動すると復活します。
■検索時に出るサジェスト(予測候補),履歴を非表示にする
サジェスト(予測候補),履歴が不要な場合は
「Show suggestions for queries and URLs」のチェックを外します。
表示数の変更も可能です。
ちなみに、一番上の項目
「Enable search for queries without search keyword or operator」のチェックを外すと
検索が遅くなる問題が復活してしまいます。基本的に触らないようにしましょう。
アドオン「Omnibar」のダウンロードはこちらからどうぞ。
→ 「Omnibar」のダウンロードページヘ - Add-ons for Firefox(公式)
ロケーションバーからの検索が遅い問題、
「。」が入るとエラーが出る問題は Firefox33 で解消されました。
コメント
「一週間フレンズ。」の謎を軽く解説しておきます。
まず、国際化ドメイン名ってのがありまして、その仕様を決める文書(RFC3490)の項目3.1にドットとして扱う文字が決められています。
U+002E(ピリオド".")、U+3002(句点"。")、U+FF0E(全角ピリオド".")、U+FF61(半角句点"。")です。
なので、きちんと対応したブラウザなら ttp://fc2。com/ とか ttp://はじめよう。みんな/ なんかでも通るわけです。
次は少し難しめのお話です。
ツリー構造(木構造)というのがポイントです。
ツリー構造のルート(根)は文字としては表記されず、子とのセパレータを記述することで表現したりします。
例えばLinuxとか使う場合に習うと思いますが、階層のパス区切り記号である"/"が、先頭にあると"/"だけでルートとするってのがそれで、これは"(概念上のルート)/"と考えると理解しやすいです。
とまぁ、話が若干逸れましたがドメイン名もツリー構造で出来ていて、トップレベルドメインの上に表記されないルートがあると考えてください。
なので ttp://fc2.com./ というのは最後の"."と"/"の間に表記されない概念上のルートがあると考えられ、正しいURLとして通ります。(Chrome系はダメっぽいけど)
興味ある人は「FQDN」とかで検索してください。
なお、いつも使っているURLで書かれないのは、自明のものはしばしば省略されるという文化があるためです。
例えば同様に自明の場合省略されるものにポート番号があります。
また、直接は関わりありませんが、「ドメイン名.」のパターンとしてドット無しドメインってのが存在しています。
ttp://it.slashdot.jp/story/14/01/14/0842256/
というわけで、上記の点を合わせると「一週間フレンズ。」というのは仕様としては問題のないドメインの形なので、ブラウザはURLと判断してアクセスを試みエラーを返すのでした。
解説ありがとうございます。
勉強になりました。