こんにちは、さち です。
先日、両親から「こたつが壊れた」と相談されました。
どうも、こたつの電源が接触不良を起こしているらしい。これは買い替えか…と思いましたが、壊れた箇所だけを自力交換することで解決できました。
近年見かけるようになった「カーボンヒーター」について追記しました
コードが破れて危ない!
電源の接触不良の原因は恐らくコード…? そう思いコントローラー付近を調べてみると、コードの被覆が破れて中の銅線がむき出しになっていました。こちらが実際の写真。これはひどい&危険!
ただ、家具としてのこたつは目立った傷みもなくキレイなので、コントローラーだけを買い換えようという話になりました。
しかし、ここで問題発生! 同じ型番のコントローラーが全然見つからないのです。ネットで探しても、出てくるのは販売終了の表示ばかり…。
こたつを丸ごと買い換えるしかないか…と落胆したとき、「ヒーター」だけを買い換える方法をふと思い付きました。
ヒーターを確認してみると長年の使用による汚れや傷みが結構あります。結果、「ヒーター買い換え案」が採用されました。
こたつってこんなに種類があるの!?
こたつヒーターについて調べるとすぐ情報が見つかりました。ヒーター部分のみの販売も普通に行われているんですね。
このとき、こたつヒーターにも種類があることを知りました。それが「石英管」「ハロゲン」「コルチェ」の3つ。
コ、コルチェ…?ドルチェじゃなくて? はじめて聞いたわ…。
石英管ヒーター
いわゆる「ニクロム線」です。立ち上がりが遅く暖まるまでに時間がかかります。ただ、遠赤外線が多く出るので体の芯まで温まります。値段は、安めです。
ハロゲンヒーター
扇風機型の「ハロゲンヒーター」として有名な熱源です。立ち上がりが速くすぐに暖かくなります。値段は、中間です。
コルチェヒーター
「赤石英管ヒーター」のことで、名前のとおり赤い光を出します。ハロゲンヒーターの進化版と思えばよいです。立ち上がりはハロゲンよりさらに速く超速暖です。ハイテク! 値段は、高めです。
※ 現在、こたつヒーター用としての製造・販売はされていないようです
カーボンヒーター
「カーボンランプヒーター」のことで、メトロ電機工業では「オレンジヒート」という名前でも呼ばれます。高効率のため省エネで、立ち上がりも比較的速いヒーターです。値段は、高めです。
ヒーターのまとめ
各ヒーターの特徴をまとめるとこんな感じ。
石英管 | ハロゲン | コルチェ | カーボン | |
---|---|---|---|---|
フィラメント 温度 | 800℃ | 1,300℃ | 2,600℃ | 1,100℃ |
立ち上がり時間 | 40秒 | 2秒 | 0.1秒以下 | 5秒 |
寿 命 | 5,000時間 | 8,000時間 | 8,000時間 | 8,000時間 |
波 長 | 遠赤外線 | 近~中赤外線 | 近赤外線 | 中赤外線 |
特 徴 | 体の芯まで温まる | 電源オンですぐ温かい、長寿命 | 省エネ、長寿命 | |
値 段 | 安い | 中間 | 高い | 高い |
両親から『今までのヒーターは温まるのが遅かった』と愚痴が出たので、少し値は張りますが「コルチェヒーター」を選ぶことにしました。
どの種類を選ぶかにもよりますが相場は約5,000~10,000円のようです。こたつを丸ごと買い換えるよりは断然安いですね。
すぐ欲しいので家電量販店で購入
両親からは、こたつがないと寒くて困るという要望。コードが破れたまま使うのは火災の危険があるので、今すぐ交換しなくてはいけません…。
調べてみると、家電量販店でも交換用ヒーターが売っているとのこと。全然知らなかった…。
実際に店へ行ってみるとこたつコーナーの端で発見。メトロ電気工業製の「コルチェヒーター」を無事にゲット! ネットより高かったですが、すぐに必要だったので仕方ないですね。
箱の中身は「ヒーター」「コントローラー」「スペーサー」「ビス」。
実物はこんな感じ。「ヒーター」と「コントローラー」。これがないと始まらない。コントローラーは「弱, 1, 3, 5, 7, 強」の表示で無段階調節です。
一部の機種で必要な「スペーサー」と、取り付け用の「ビス」が2種類。
交換はたった10分で完了
一般的なこたつなら大体交換に対応しています。今回交換したこたつは「3」番の種類で、ネジ間隔が 22cm と少し広いもの。付属のスペーサーを使う必要がありますが取り付け可能です。
※クリックで拡大
- まずは、ヒーターにスペーサーを付けます。向きを確認して4箇所をビスで止めるだけです。(ネジ間隔が 20cm の場合、スペーサーは不要)
- 次に、古いヒーターを外します。これもビスで止まっているだけなのでドライバーで簡単に外せます。あとは、同様に新しいヒーターをビスで止めるだけ。
最後に、コントローラーのプラグをヒーターに挿し込んで完了。所要時間たったの10分。交換は超簡単でした。
交換後、早速使ってみましたが電源を入れるとすぐに温かい! 「前のものより温かい!」と高評価でした。
こたつの中は真っ赤な誓い光で満たされます。まるでフィルム写真の暗室みたいでちょっと怖い。でも、あったか~い。
ちなみに、1時間あたりの電気代は、「強(約65℃)」で4.4円、「弱(約42℃)」で1.8円です。こたつの電気代って意外とこれくらいで済むんですね。「強」だと熱いくらいなので、「弱」での使用で十分そうです。
まとめ
以前、「ウォシュレット」を自力交換したんですが、それはもう「大変」「面倒」「疲れる」の三拍子でした。
それに比べてこたつヒーターの交換の簡単さですよ。ドライバーで4箇所のビスを回すだけ。子供でもできる簡単さです。
こたつを丸ごと買い替えると結構なお値段なので、ヒーター や コントローラー が壊れただけなら自力で交換しましょう。5,000~10,000円で買えるしホント簡単にできますから。
私は「メトロ電気工業」製のものを購入しましたが、実は山善製も中身はメトロ電気工業製のようです。いわゆる「OEM」というやつですね。
「赤いコルチェ」というキャッチフレーズが同じ、箱裏の解説もまったく同じ。コントローラーも同じなので、そういうことなのでしょう。
山善製には高機能コントローラーのものもあるので、あえて山善製を選ぶのもよいかもしれません。
石英管ヒーター
ハロゲンヒーター
コルチェヒーター
※ 現在、こたつヒーター用としての製造・販売はされていないようです
コメント
とても参考になりましたm(__)m
ヒーターにこんなに種類があるなんて知りませんでした
とても分かりやすい記事でした
ありがとうございます
興味深く拝読させていただきました。
こたつを買ったのですが、オフシーズンに普通のテーブルとして使いたいと思いヒーターの出っ張りが小さいものを選びましたが、結構出っ張っています。
そこでヒーターを取り外して使えないか?と思い始めました。
山善制のコントローラーもメトロ性です。
つまりどちらも同じヒーターですね。
ヒーターの違いが分からずにいましたが、とても丁寧かつ分かりやすい説明と、
ご両親への愛情あふれる温かい記事にホッコリいたしました……!
(猫ちゃんの写真もカワイイw)ありがとうございます!