エクセル:ユーザー定義で数値の桁数や表示を使いこなす

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こんにちは、さち です。

エクセル(Excel)を使っていると、数値の桁数や表示を調整したいときがありますよね。

「セルの書式設定」にあらかじめ用意されている「数値」「通貨」などを使ってもそれらを調整できますが、思った通りの表示にならないことがあります。

そんなときは「ユーザー定義」を使ってみましょう。

最初は訳が分からず難しく感じるかもしれませんが、理屈が分かればそんなに難しくありません。それでは、一緒に勉強していきましょう。

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「ユーザー定義」とは?

キャプチャ

セル上で「右クリック」→「セルの書式設定(Ctrl + 1 キー)」でウィンドウを開きます。

左のリストから「ユーザー定義」を選択すると「種類」に表示形式を記述することができ、ここで数値の桁数や表示を指定することができます。

数字の表示を調整する方法

ユーザー定義で使う文字の意味

まずは、数値の桁数を調整する主な文字は、下記の4つです。

表

よく使うのは # 0 ? の3つで、入力した文字の数がそのまま桁数として反映されます。まずは、この3つの使い方を覚えましょう。

文章だけだとよく分からないと思うので、次は実際の例を見ていきます。

整数の表示を調整する

表

#,##0 の3桁ごとのコンマ表示は「セルの書式設定」の「数値」「通貨」でも同様のことができますが、覚えておくと自分好みに調整できます。

ちなみに、#,##0 で 1の位 にだけ 0 を使っているのは、こうしないと 0以上 1未満 の数で 1の位 の「0」が消えるからです。(例えば、「0.123」が「.123」と表示される)

0000 のような指定桁数まで「0」を埋める方法は知っていると何かと便利です。

小数の表示を調整する

表

見ての通り小数の桁数,表示の調整は奥が深いです。

# は、最大桁数の調整
0 は、0で埋めて桁数を常に合わせる
? は、空白による小数点の位置合わせ
という使い方になると思います。

分数については表示だけでなく、数値の入力も分数形式で行えます。例えば 1 1/3 と記述すると「1.3333333…」が入力できます。

ちなみに、四捨五入は表示上だけなので、数式の計算では四捨五入をしていない数値が使用されます。

その他知ってると便利なこと

その他、知っていると便利なものを数個紹介。余裕があったら覚えて使ってみてください。

「正」「負」「ゼロ」で表示を変える

「ユーザー定義」に、;(セミコロン) で区切って記述することで、「正(プラス)」「負(マイナス)」「0(ゼロ)」の表示を別々に指定できます。(「負」「0」の指定を省略した場合は「正」のものが適用されます)
イメージ

ユーザー定義で使えるその他の文字

表

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% は、12 と入力すると「12%」として表示されます。単に「%」が付いただけに見えますが、12% = 0.12 なので数値としては「0.12」に変換されています。「%(百分率)」の入力時に小数を打つ必要がないので便利です。

0"点" のような記述は、単位を付けたいときに便利。直接セルに 12点 と入力すると文字列になってしまいますが、この方法なら表示が「12点」になるだけで、中身は数値「12」のまま。数式の計算でもこのセルを使えます(詳細はこちら)。

数値の正負で文字色を変えることは、「条件付き書式」の簡易版のような使い方ですね。(通常の書式設定や条件付き書式で間に合うので使わなくてもOK)

0, 0,, は数が大きい場合に、見やすいように桁数を落とすのに役立ちます。この方法なら表示上の桁数が減るだけで、中身の数値の大きさは変わりません。数式の計算でもこのセルを使えます。

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