こんにちは、さち です。
iPhoneX を入手してから約1週間が経ちました。
そろそろ iPhoneX の操作にも慣れてきたので、今回は iPhoneX を使ってみて分かったことについて
書いていきたいと思います。
つまりは、iPhoneX のレビューです。よろしくお願いします。
予想より早く届いた iPhoneX
- SIMフリー版の iPhoneX なので Apple Store(オンライン) での購入です。予約開始直後に予約しましたが、お届け予定は2~3週間後でした……。ところが、11/7に突如表示が「配送準備中」に変化。これはもしや……と期待していたら11/8に「出荷完了」になりました。
- そして、11/9に到着。予定より1週間近く早く届きました! 嬉しい誤算です。iPhone6 のバッテリーが瀕死だったのでホント助かりました。
- 開封の儀などなく、すぐ中身です。ちなみに、写真を撮るときは忘れていましたが、イヤホンの箱の裏に「Lightning-イヤホンジャック」アダプターが付いています。
- 初期設定するぞー! ……と思ったら「SIM 入れろ」と言われました。キャリアの iPhone だと最初から SIM が入ってて当然だったから何か新鮮。
- 初期設定の手順については割愛です(後日、改めて記事を書く予定)。「ようこそiPhoneへ」と表示されれば完了。これで使えます。
予定よりも早く届いたので、もしかして思っていたよりも在庫状況は改善しているんでしょうか?
操作感(ホームボタンの廃止)
iPhoneX の大きな特徴が「ホームボタン」がないこと。代わりに、画面下部に「ホームバー」が配置されるようになりました。
これまでホームボタンで行なっていた操作が、ホームバーのスワイプなどのジェスチャーに置き換えられましたが、それが操作性の低下や誤動作の原因にならないか心配でした。
しかし、それは無駄な心配でした。最初こそ、ホームボタンがないことに戸惑いましたが、数日ですぐに慣れ、スムーズに使えるようになりました。今のところ目立った誤動作もありません。
また、iPhoneX では画面下部の「ホームバー」を左右にスワイプするとアプリ切り替えが可能。これがアプリを行き来するときに地味に便利です。
ただ、まったく不満がないわけではないです。指が上部に届くよう画面を下げる機能「簡易アクセス」です。
この機能を使うには画面下端を下に(画面外に)スワイプするんですが、全体が画面の iPhoneX では本体の外にまで指を伸ばす必要があり、片手での操作が難しいのです(指がつりそう)。
片手での操作をしやすくするためのジェスチャーがそもそもやりにくいという本末転倒な状態。画面端を下にスワイプするジェスチャーなどに変えて欲しいです。
画面(ディスプレイ)
iPhoneX の最大の特徴である本体いっぱいの画面。5.8インチの画面は一目で大きいと感じます。
インチ数だけ見ると5.5インチの iPhone8 Plus より大きく見えます。ただ、iPhoneX の画面の横幅は iPhone8 Plus のものより小さく、逆に高さは大きいので単純に比較することはできません。
iPhoneX の画面のアスペクト比は一般的な「16:9」ではなく、「19.5:9 (2.17:1)」という縦に長い特殊な形状です。(縦の長さが横の2倍以上ある)
iPhoneX の画面サイズに未対応のアプリがまだまだ多く、その場合アプリ画面は中央揃えで表示されます。下の画像は横表示のアプリの例ですが、縦表示の場合も同様です。
また、画面上部にあるカメラ群による切れ込みは邪魔になるんじゃないかと心配でしたが、通常は時刻,電波,バッテリーの表示領域として使われるので実用の上で気になることはあまりありません。
画面が黒色のときはカメラ群が完全に画面と溶け込んでいて、画面との境界がほとんど分からない状態になります。
iPhoneX に使われている有機ELは自身が発光する仕組みのため、バックライトが必要な液晶よりも発色のコントラストが優れています。つまり、暗い色がよく引き締まるのです。
下図は iPhone「6」と「X」で黒一色のウェブサイトを表示したもの。iPhone6 は真っ黒でなく、バックライトの光が漏れています。(上部の光は URLバー 、下部の光はホームバー)
ただ、環境光による色の変化を補正する「True Tone」は正直微妙です。「Night Shift」がオンになってる? と思うほどオレンジがかることがありますし、異なる環境でも色が一貫して表示されているようには見えないです。
Face ID(顔認証)
iPhoneX には Touch ID(指紋認証)がなく、代わりに Face ID(顔認証) が搭載されています。
Face ID の認証成功率は高く、失敗することはほとんどありません。私の場合、Touch ID(指紋認証)の時よりよっぽど成功率が高いです。
普段、PC をするときは iPhone をスマホスタンドに置いているんですが、通知の音が鳴った時にチラッと目線をそっちに向けると、その瞬間に Face ID によってロックが解除され、通知内容を確認できます。触れる必要がないのは Touch ID にはなかった利点ですね。
Face ID による便利な機能は他にもあります。
アラームや着信音が鳴ったときに画面を見ると、その瞬間に Face ID が認証を行い音量が自動で小さくなります。
また、ユーザーが画面を見ているとことが認識されると、画面を操作せずに時間が経過したとしても自動ロックはかかりません。
この2つはかゆいところに手が届く機能です。
課金などで、Face ID を使う際は認証時に「サイドボタン」をダブルクリックする必要があるため、誤購入の心配はないと思います。
ちなみに、Face ID の認証失敗は何度か経験しましたが、多くの場合顔の位置が iPhone と近すぎるのが原因でした。認証されない時は iPhone と少し距離を取るとよいです。
なかなか便利な Face ID ですが不満もあります。iPhone を横向きに持っていると認証してくれないのです。ジャイロセンサーと組み合わせて横向きでも認証可能になって欲しいですね。
音(イヤホンジャックの廃止など)
イヤホンジャックの廃止自体は iPhone7 からですが、以前は iPhone6 を使っていたので、イヤホンジャックがない iPhone を使うのは今回がはじめてです。
イヤホンジャックと Lightning を変換するアダプターは付属しているので、有線のイヤホンを使うこと自体は可能です。
ただ、困ることは有線のイヤホンを使っていると Lightningポート が埋まってしまうので同時に充電ができないこと。これを解決するには別途アダプターの購入が必要です。
リズムゲーム(主に、スクフェス)をする時にイヤホンを使うことが多いため、遅延問題がある Bluetooth イヤホンは気が進まないのですが今は遅延も改善されているんですかね? 改めて、調べてみようと思っています。
また、スピーカーがステレオになったのは地味に良いです(これも、ステレオになったのは iPhone7 から)。リズムゲーム(主に、スクフェス)をやるときに音楽がステレオで聴こえるのでテンションが上がります。
ただし、ステレオの音は下部スピーカーと受話口(通話で耳をあてるところ)の2箇所から出るので、ちゃんとステレオとして音を楽しめるのは iPhone を横向きにしたときです。もともと、動画視聴のためのステレオなのでこういう構造なのでしょう。
処理能力
当然、iPhone6 と比べて処理能力は格段に上がっています。
iPhone6 で起動に50秒ほどかかっていた某アプリが、iPhoneX だと15秒ほどで起動できるようになりました。
Dropbox アプリのスクロールも iPhone6 ではカクカクしていましたが、iPhoneX ではなめらかです。
その他
バッテリー残量のパーセント表示ができない
カメラ群の切れ込み横の狭いスペースに表示する都合なのか、バッテリー残量をパーセント表示にできません。パーセント表示を見るにはコントロールセンターを開く必要があります。バッテリー残量が分かりにくいのでアップデートで改善して欲しいです。
重くなった
iPhone6 は 129g でしたが、iPhoneX は 174g。45g の差は大きく、手で持つと違いをはっきり感じます(ちなみに、「6s」は143g, 「7」は138g, 「8」は148g)。納豆1パックが約45gなので iPhone6+納豆=iPhoneX です(例えが微妙)。ただ、iPhoneX の立ち位置的には iPhone8 Plus (202g) と同等なので、それより 28g 軽いと考えれば非常に優秀です。
裏面のガラスは意外と傷つかない
ケースに入れずに使っていますが今のところ傷は付いていません。ナイフの先でガシガシしている動画でも思いの外頑丈なのが分かります。質感は、ジェットブラックの時に言われたプラスチック感はなく、ピアノの表面のような光沢があります(「シルバー」でも同様です)。
ジャイロセンサーが厳しくなった?
傾きを検出するジャイロセンサーの認識が厳しくなった気がします。例えば、「写真」で表示の向きを変えるときに、iPhone6 よりも iPhoneX の方が多く傾けないと反応しません。良く見れば誤作動防止の処置、悪く見れば反応が鈍くなったと言えます。(もしかしたら、これは iOS10 と iOS11 の違いなのかも)
SIMロック解除アダプターが不要になった(個人的な問題)
iPhone6 はソフトバンクのもので SIMロック解除 ができず、SIMロック解除アダプター(SIM下駄) を使っていましたが、iPhoneX はSIMフリー版を購入したので不要になりました。
バッテリー残量で困らなくなった(個人的な問題)
iPhoneX のバッテリー持ちが特別良いわけではなく、単に私の iPhone6 のバッテリーが劣化しまくっていただけです。
まとめ
ウェブサイトや画像を見たりエクセルの作業など、画面が大きいのはやはり色々な場面で快適です。
ホームボタンの廃止は大きな話題になりましたが、実際に使ってみると特に不便だと思うことはありません。ほとんどの操作が画面上だけで可能になったので、慣れてしまえばむしろ快適です。
Face ID についても認証率が高い上、それに付随する機能もあり Touch ID との違いが活かされています。
やはり、一番の問題は10万円以上するその値段ですね。高いと感じる人は iPhone8, 7 を、そうでない人は iPhoneX を選ぶと良いと思います。
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