やっぱり扇風機は「DCモーター」が良い? 実はそうでもないよ

この記事は約6分で読めます。
記事内に広告が含まれています

イメージ

こんにちは、さち です。

先日、扇風機が壊れてしまい新しいものを買いました。

最初は、最新式の「DCモーター」一択かなと思っていたのですが、冷静に考えた結果、安いマイコン式(リモコン付き)のものを選びました。

「用途」や「設置場所」によっては、従来の扇風機を選んだ方が良いこともあります

「メカ式」「マイコン式」「DCモーター」について特徴をまとめたので、扇風機を購入する時の参考にしてみて下さい。

スポンサーリンク

従来の「ACモーター」と「DCモーター」扇風機 の違い

従来の「ACモーター」と近年の「DCモーター」の扇風機で、どんな違いがあるのか簡単にまとめてみました。それぞれの特徴を確認してみて下さい。

ACモーター DCモーター
メカ式 マイコン式
値段 安い 普通 高い
風量調節 3~4段階 多段階
リモコン ×
動作音 普通 静か
電気代 普通(約30~50W) 安い(約2~30W)
操作ボタン ZEPEAL 30cmリビング扇風機(押しボタンスイッチ) DL-J100H ZEPEAL 30cmリビング扇風機(マイコンスイッチ) DM-J110H siroca DCモーター搭載 ハイリビング扇風機 [風量32段階/7枚羽根のやわらかい風] SLS-3001
特徴 壊れにくい 機能と価格のバランス 超微風が出せる
推奨場所 脱衣所 リビング 寝室

最新式の「DCモーター」は機能的に優れていますが、常に「DCモーター」を買えば良いかというと、そんなことはありません。

用途設置場所によって最適な扇風機が異なります。

細かな風量調節が強み、「DCモーター」扇風機

そもそも「DCモーター」って何でしょう?

「DC」とは「直流電流」のこと。扇風機のモーターを直流電流で動かすわけです。(従来式の ACモーター の「AC」は交流の意味)

直流でモーターを動かすメリットは、「羽根(はね)」の回転速度を自由自在に変更できること。つまり、風量を細かく調節できます

従来の「ACモーター」だと、「弱」や「微風」にしてもそこそこの風量がありますが、「DCモーター」なら、そよ風のような超微風を出せます

「弱」だと寒いけど、扇風機を切ると暑い。エアコンをつけているので、扇風機の風はほんの少しで良い。そんなときに、超微風が役立ちます。

つまり、「DCモーター」は人の近くに扇風機を設置する、「寝室」での使用がおすすめです。

ちなみに、「DCモーター」は省エネ電気代が安いのもウリですが、それを理由に選ぶのはやめた方が良いです。そもそも、扇風機は消費電力が少ない家電。従来の「ACモーター」との差額を埋めるほどの電気代節約は難しいのです。

ACモーター と DCモーター で 30W の差があるとして、毎日8時間・1ヶ月使っても電気代の差額はたったの約194円。実際の使用状況だと、100円の差額すら出ない可能性が高いです。

省エネ性能はあくまでオマケとして付いてくるもの。購入理由にするのはやめましょう。

山善 DCモーター扇風機 YHX-FGD30
YAMAZEN(山善)
DCモーター搭載 風量8段階調節 静音モード リモコン付き

安さと壊れにくさがウリ、「メカ式」扇風機

「メカ式」の扇風機は、最低限の機能でシンプルな構造を持つ、昔ながらの扇風機です。

超アナログな扇風機だからこそ、部品数が少なく壊れにくいという特徴があります。

また、ガチャっと押し込む操作ボタンは押しやすく、足で扇風機を操作してしまうような場面にも最適。

これらの点を踏まえると、「メカ式」は「脱衣所」での使用がおすすめです。

脱衣所専用の扇風機? と思うかも知れませんが、温泉の脱衣所に扇風機があるのと同じです。夏は、お風呂から出たあとってすごく暑いですよね。脱衣所に扇風機があると汗の引きが全然違いますよ。

幸い、「メカ式」扇風機は非常に安く購入できます。まさに、脱衣所などの「プラス1台」に最適な扇風機です。

機能と価格の良バランス、「マイコン式」扇風機

「マイコン」とは、マイクロコントローラの略で、電子制御で動く扇風機のこと。電子制御だからリモコンが使えるわけです。

「マイコン式」扇風機は、「メカ式」より便利な機能が多く、「DCモーター」ほど高くない。機能と価格のバランスに優れた扇風機です。

「ACモーター」なので超微風は出せませんが、人と扇風機の距離が離れている環境なら問題はありません。

以上の点を踏まえると、「マイコン式」は「リビング」での使用がおすすめです。

リモコン無しの機種もありますが、座ったままでも操作できるように、ぜひリモコン付きを選びましょう。リモコンで「首振り」を操作できない機種もあります。購入時は注意しましょう。(羽根の後ろの本体に首振り用の突起がある機種はリモコン操作できません)

ちなみに、「マイコン式」はメカ式との対比として使う言葉でもあるので、「DCモーター」であっても「マイコン式」と表記されることがあります。

その他の扇風機

最近は、卓上の自分専用扇風機も増えています。私も PCデスク に設置可能なクリップ扇風機を使っていますが、とっても便利です。興味がある方は、こちらの記事もぜひどうぞ。

卓上、クリップどちらもOKな小型扇風機が超便利でヤバイ
イメージ

普通の扇風機以外には、タワー型の扇風機やダイソンのエアマルチプライアーもありますが、普通の扇風機に比べて風量が弱く、本体サイズも音も大きいです。購入する場合は、それを覚悟しておきましょう。

ちなみに、扇風機に似た製品で「サーキュレーター」があります。これは、直線的な気流を作って部屋の空気をかき混ぜるものです。(暖房/冷房時に部屋の温度を均一にするために使う)風が直線的で強く、扇風機の代わりとして使うには少し不向きです。

まとめ

最後にもう一度、各種扇風機の特徴をまとめた表を載せておきます。おさらい用にどうぞ。

ACモーター DCモーター
メカ式 マイコン式
値段 安い 普通 高い
風量調節 3~4段階 多段階
リモコン ×
動作音 普通 静か
電気代 普通(約30~50W) 安い(約2~30W)
操作ボタン ZEPEAL 30cmリビング扇風機(押しボタンスイッチ) DL-J100H ZEPEAL 30cmリビング扇風機(マイコンスイッチ) DM-J110H siroca DCモーター搭載 ハイリビング扇風機 [風量32段階/7枚羽根のやわらかい風] SLS-3001
特徴 壊れにくい 機能と価格のバランス 超微風が出せる
推奨場所 脱衣所 リビング 寝室

現在主流の3種類の扇風機ですが、必ずしも最新式の DCモーター が良いとは限りません。用途や設置場所によって最適な機種を選びましょう。

動作音はメーカーによって大きく異なります。購入前に確認できる場合は必ず確認しましょう。家電量販店では、店内放送などで目立たない動作音であっても、自宅ではうるさく感じることがあります。注意しましょう。

コメント

  1. nex より:

    メカ式のDCモーターのがリサイクルショップにあったので買ってみました
    2017年式です。最新モデルのDCのを探してみましたがすべてリモコン式ばかりです。微弱の風は心地よい、強のときのパワーが弱い(ACモデルの「中」相当)。リモコン式のDCモーターのも買ってみましたがやはり強の時のパワーはやや弱いです

  2. 匿名 より:

    DCモーターは風が弱い。また、羽が小さいものが多く、AC相当の風量を得ようとすると
    結局は強風量になってしまう。そしてそれは羽が小さため音が大きい。
    あとアダプタータイプはその部分が発熱する。
    DCの利点は消費電力が半分程度になることでしょう。
    使いやすいのは羽径16cmの充電式携帯ファンだと思う。

タイトルとURLをコピーしました