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月額制フォトショが嫌な人向けの「Affinity Photo」に乗り換えてみた

この記事は約13分で読めます。

操作画面

こんにちは、さち です。

ブログを書くときに欠かせない「画像」。これまでは、Photoshop Elements を使って編集してきました。

ただ、Photoshop Elements では機能が物足りません。

サブスク(月額制)の Photoshop CC を使うことも考えましたが、ブログのために毎年12000円(1000円/月×12ヶ月)払うのは微妙。他のアプリ(フリー含む)を色々試すも、希望に合うものは見つからない……。

そんな中で、見つけたのが「Affinity Photo」です。

買い切りの6000円にも関わらず、Photoshop 並みの高機能! 動作も軽い! その上、操作性は Photoshop に近い!

【追記】
現在、Affinity Photo の価格は6000円でなく6100円です。それでも、十分安いですけどね。

やっと見つけた希望通りのアプリ「Affinity Photo」に乗り換えることにしました。

今回は、勉強を兼ねて、Windows版 Affinity Photo の機能を紹介していきます。

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Photoshop 並みの高機能

私が Photoshop Elements で機能が使えず不満に思っていたのは次のとおり。

  • 色々なレイヤー効果(特に、内側シャドウ,カラーオーバーレイ)
  • テキストのカーニングとトラッキング(字間調節)
  • レイヤーグループ(レイヤーをまとめる)
  • スマートオブジェクト(非破壊の拡大/縮小,回転)
  • スマートフィルタ(非破壊のフィルタ)
  • パス(ベクターで線や図形を作成)
  • ガイド(配置を整列する補助スナップ線)

逆に言えば、これらはすべて Affinity Photo でできます。Photoshop 並みの高機能ですよね。

しかも、操作性が Photoshop に近い。助かります!

Affinity Photo の概要

見た目(UI)

起動時のスプラッシュはこんな感じ(最新版とは異なります)。SATA接続 の SSD で起動時間は4~5秒です(→ PCスペック詳細)。
操作画面

編集画面はこんな感じ。Photoshop に近くて親しみやすいです。イギリス発のアプリですが、日本語化されています。明るい UI も選べます。操作パネル(スタジオ),キャンバスは分離・移動が可能で、必要な機能だけにしぼってシンプルに使うこともできます。
操作画面
※ クリックで拡大

ファイル(書き出し)

専用ファイル形式以外は、「エクスポート」から書き出せます。一応、psd形式 もありますが、Photoshop で読み込む時にテキストがラスタライズされたりするので、互換性はあまり期待しない方が良いです。(逆に、Affinity Photo による psd の読み込みは中々頑張っています)
操作画面

専用ファイルの拡張子は「afphoto」。7文字で長いです。エクスプローラーでのサムネイル表示にデフォルトで対応しているので便利。
操作画面

専用ファイル形式「afphoto」は、Photoshop と比べてファイルサイズが軽くなる気がします。ファイルの構造や圧縮が優れているんでしょうか。

「ツール」はどんなものがある?

豊富なツール

ツールは Photoshop に近いものがそろっています。希望だった『パスの作成』もペンツールで可能です。
操作画面

各ツールで使えるものは下記のとおり。
操作画面

シェイプ(図形)は種類が充実しています。カスタマイズ性も高く、パスへの変換も可能です。シェイプの詳細はこちらの記事をどうぞ。

Affinity Photo:シェイプを使いこなして色々な形を作る(1)
こんにちは、さち です。 Photoshop の代替として優秀な Affinity Photo。低価格なのに多機能で、コスパに優れた画像編集アプリです。 今回は、この Affinity Photo の「シェイプ(図形)」ツー...

修正ブラシの中にある「インペインティングブラシ」は、Photoshop の「コンテンツに応じる」のように、写真上の不要な物を自然に消せるブラシです。この機能まで実装されてるのは驚きです。

字間調整ができる「テキスト」

テキストツールでは、希望だった『カーニングとトラッキング(文字間隔)』の調節も可能。上付き/下付き文字もできます。
操作画面

ただし、現時点では縦書きに未対応です(私は使わないので問題なし)。また、日本と海外のフォントが混在してアルファベット順に並ぶので、日本語フォントを探すのが少し面倒です。(よく使うフォントをお気に入りに登録してしのいでます)

【追記】
バージョン「1.8.4」以降、日本語フォントの名前が日本語で表示されるようになりました(例:Meiryo→メイリオ)。日本と海外のフォントが混在して並ぶのは変わりありませんが、日本語フォントをだいぶ見つけやすくなりました。

発展途上の海外アプリなので、まだ日本語の細かい部分に手が回っていない感じはします。今後のアップデートに期待したいです。

「キャンバス」関連の機能

もともと、「ガイド」機能が欲しかったのですが、「動的ガイド」という機能がドチャクソ便利です。

気が利くスナップ「動的ガイド」

「動的ガイド」は、レイヤー同士の余白を自動で調整する機能です。例えば、レイヤー同士の端をスナップして余白を 20px 取ります。(レイヤー間の距離を表示してくれるのも地味に便利)
操作画面

さらに、レイヤーを並べると、適切な余白で自動的にスナップします。例えば、「茶色」と「紫色」の余白が 20px なので、「紫色」と「水色」の余白も 20px のところでスナップしてくれます。気が利いてて、めちゃくちゃ優秀!
操作画面

「動的ガイド」は、レイヤーを移動する時にだけ表示するので、普段は邪魔になりません。(「Alt」キーで一時無効化できる)

ガイド

もちろん、希望だった通常の「ガイド」も使えます。ガイドを作る位置は「px」または「%」で指定できます。(ルーラーからのドラッグでもガイドを作成可能)
操作画面

もちろん、ガイドはドラッグで移動できます。「ガイド」のロック(固定)はできませんが、後日実装予定らしいです。
操作画面

【追記】バージョン「1.7」でガイドのロックが実装されました

「動的ガイド」が便利すぎて、元々希望していた「ガイド」の存在が霞(かす)んでしまいました。

「動的ガイド」は、レイヤーを整列するのに非常に便利で、一度使うと手放せません。通常の「ガイド」を使う機会が減りそうです。

ガイド以外に、「グリッド」や「マージン(余白)」も使用できます。

色については、「RGB」はもちろん「CMYK」も扱えます。

「レイヤー」関連の機能

レイヤー管理はこんな感じ。各レイヤーの右側にあるチェックボックスで「表示/非表示」を切り替えます。希望だった『レイヤーグループ(フォルダー)』も使えます。
AffinityPhoto31.png

レイヤーの拡大/縮小,回転は非破壊。何もしなくても、全レイヤーが Photoshop でいうスマートオブジェクトのような状態。レイヤーを拡大/縮小,回転しても元の画質が維持されます。希望どおりの機能ですし、その上設定不要なのは使いやすいです。

また、「切り抜き」後もキャンバス外のデータは保持されるので、後で元の画像サイズに戻すことも可能です。(キャンバス外を削除することも可能)

非破壊(可逆)でのレイヤー編集がしやすいのは便利ですね。

32種類の「ブレンドモード」

使用できる「ブレンドモード」は31種類32種類。Photoshop と同じ効果のものがほぼそろっています。「パススルー」は、「レイヤーグループ」でのみ使えます(効果は、SAI や Photoshop の「通過」と同じ)。
操作画面

【追記】 現在は、「線形焼き込み」が増え、32種類です

レイヤーを装飾する「レイヤーエフェクト」

「レイヤーエフェクト」は、Photoshop でいう「レイヤー効果(スタイル)」です。Photoshop に一部及びませんが、Photoshop Elements よりはかなり充実。希望していた『内側シャドウ,カラーオーバーレイ』も使用できます。
操作画面
※ クリックで拡大

ちなみに、このような図形に上記設定のレイヤーエフェクトをかけると……
操作画面

こんな感じになります。色々なレイヤーエフェクトがあると、いじっているだけで楽しいですね。
操作画面

非破壊で加工できる「ライブフィルタ」

「ライブフィルタ」は、Photoshop でいうスマートフィルタのようなもので、レイヤーの内容を変更せずに掛けられる非破壊のフィルタです。例えば、ライブフィルタの「ガウスぼかし」をかけた場合、ライブフィルタを削除または非表示にすれば、ぼかしが取れて元の画像に戻ります。まさに、私が希望していた機能です。
操作画面

使用できる「ライブフィルタ」は28種類33種類です。
操作画面

【追記】
現在は、「放射状ぼかし」「最大ぼかし」「最小ぼかし」「ボロノイ」「手続きテクスチャ」が追加され、33種類です。

22種類の「調整レイヤー」

色補正で使用する「調整レイヤー」は22種類。「カーブ」は Photoshop でいうトーンカーブです。
操作画面

「メニュー」を一通り確認

羅列すると多すぎるので画像にして貼っていきます。

ファイル

「ペルソナ」は、簡単言うと編集モードのことです。詳細は後述します。
操作画面

編集

操作画面

テキスト

テキストの調整は、「文字」「段落」スタジオからも行えます。
操作画面

ドキュメント

「透明な背景」のチェックを外すと、白色背景のキャンバスにもできます。
操作画面

レイヤ

操作画面

選択

操作画面

配置

操作画面

フィルタ

「ぼかし」などの各フィルタの詳細は後述します。
操作画面

ビュー

操作画面

ウィンドウ

操作画面

ヘルプ

ヘルプ,チュートリアルは結構充実しています。
操作画面

「フィルタ」の一覧

各フィルタにどんなものがあるか確認します。ちなみに、「フィルタ」メニューの中になくても、前述の「ライブフィルタ」「調整レイヤー」には存在するフィルタもあります。

ぼかし

使用頻度が高い「ガウスぼかし」もあります。
操作画面

シャープ化

操作画面

歪曲(ゆがみ)

「ピクセレート」は、いわゆる「モザイク」。「アフィン」は、Photoshop でいう「スクロール」の高機能版です。
操作画面

ノイズ

「パーリンノイズ」は、Photoshop でいう「雲模様」です。
操作画面

検出

操作画面

カラー

操作画面

各フィルタが実際にどんな効果をもたらすのかは、Affinity Photo の公式ヘルプのサンプルを見ると分かりやすいです。

その他の編集モード(ペルソナ)

Affinity Photo には「ペルソナ」と呼ばれる目的別の編集モードがあります。

ここまで紹介したものはすべて画像編集に特化した「写真」ペルソナなので、他のペルソナも簡単に紹介しておきます。

「ゆがみ」ペルソナ

画像をゆがませることに特化した編集モード。メッシュ変形の超スゴイ版みたいな感じ。
操作画面
※ クリックで拡大

「現像」ペルソナ

現像に特化した編集モード。RAW形式 の写真などの明るさ・色などを調整できます。
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「トーンマッピング」ペルソナ

HDR合成 などのトーンマッピングに特化した編集モード。
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「書き出し」ペルソナ

画像のスライスなど、書き出し(エクスポート)に特化した編集モード。
操作画面
※ クリックで拡大

編集中の画像は、各ペルソナに受け渡しできます。

ペルソナは「ファイル」メニューから切り替えられますが、ツールバーを表示している場合は、各アイコンからも切り替えられます。

残念な点(今後に期待)

Affinity Photo は、Photoshop に近い操作性・低価格・高機能という三拍子がそろい、非常に素晴らしいデキのアプリです。

しかし、まだまだ発展途上で使っていて不便に感じるところがあるのも確か。個人的に気になった点をいくつか書いておきます。

一時的に全レイヤーエフェクトを無効にする機能がない

例えば、1枚のレイヤーのエフェクトを一時的にすべて無効にしたい場合、レイヤーエフェクトを1つずつ無効にしなくてはいけないのが地味に面倒です。

レイヤーエフェクトをまとめて削除する機能がない

例えば、1枚のレイヤーのエフェクトをすべて削除したくても、その機能がないので、手動で全エフェクトを無効にするしかありません。

レイヤーを等倍に戻す機能がない

スマートオブジェクトのように拡大/縮小を非破壊でできますが、一発で等倍(初期状態)に戻す機能がありません。

【追記】 「画像」レイヤーは等倍に戻せます
レイヤーパレットではピクセルレイヤーしか新規作成できない

個人的に塗りつぶしレイヤーをよく使うので、レイヤーパレットから新規塗りつぶしレイヤーも作れるようにして欲しいです。

 「切り抜き」が地味に使いにくい

切り抜きの枠が最初からキャンバス全体に広がっている仕様は正直微妙。スクロール中に枠線が表示されないのも地味に使いづらいです。また、グリッドを非表示、枠線外を暗くするようにしても、次回使用時に設定が元に戻ってしまいます。

【追記】 バージョン「1.7」から設定が記憶されるようになりました
「Ctrl」「Alt」のツールシフトが使えない

「Ctrl」を押しても移動ツールにならないので、「V」を押すしかありません。「Alt」を押しても色選択(スポイト)にならないので、「I」を押すしかありません。Photoshop でよく使っていた人には慣れるまでが大変かも。

【追記】 「Alt」を押しながらドラッグすると色選択(スポイト)になります
psd の書き出しはあまり期待しない方がいい

psd で出力しても、それを Photoshop で読み込むと問題が出やすいです(レイヤーエフェクト,テキストがラスタライズされたりなど)。psd の読み込みは日本語のレイヤー名が文字化けする場合がありますが、レイヤースタイルの再現は割りと頑張ってくれます。

Photoshop と同じカラーピッカーがない

「ボックス」を選ぶ、または「色」をダブルクリックすると、Photoshop に近いカラーピッカーを使用できますが、微妙に違います(色空間が Affinity Photo は HSL、Photoshop は HSV)。そのうち慣れそうな気はしますが、できれば同じ形式のものを使いたいです。

まとめ

起動が速く、動作も快適。Photoshop Elements より安い6000円という買い切り価格にも関わらず、Photoshop に近い機能を持つ、非常にコストパフォーマンスが高いアプリです。サブスク(月額制)の Photoshop 6ヶ月分の金額で、ずっと使えるのはお財布に優しいですよね。

ちなみに、私は丁度セール中だったので4200円で買えました。安いですねぇ。

psd形式 での書き出しは正直微妙なので、Photoshop とのファイルのやり取りは考えない方が良いですが、私は個人的な画像編集で使うのでこの点は問題なさそうです。

Photoshop 経験者であれば、マニュアルを見なくても大体の基本操作ができる点も楽です。一部、使いにくさを感じるところもありますが、自分の慣れと今後のアップデートに期待したいところ。

サブスク(月額制)が嫌で、Photoshop CS や Photoshop Elements を使っている個人にとって、Affinity Photo は良い乗り換え先になるんじゃないかと思います。Photoshop Elements より安い上に高機能ですし。

機能制限なく10日間使える試用版(体験版)もあります。安いとはいえ有料ソフトなので自分の目的が叶うか試してみて下さい(試用版のダウロードには公式サイトでのアカウント作成が必要)。期限を過ぎると起動できなくなるのでガンガン試用しましょう。

Affinity Photo の販売は、公式サイト以外に Microsoft StoreMac App Store でも行っているようです。ただし、セール等で公式サイトとそれ以外で価格が異なることがあるので注意(私は公式サイトから購入しました)。また、Amazon にあるのは「解説書(洋書)」なので誤購入に気をつけて下さい。

ちょいちょいセールをやっているみたいなので、購入を考えている方は、値下げしている時を狙っていきましょう。

→ Affinity Photo の詳細ページ - Serif(Affinity 公式)

私は Affinity Photo だけを買いましたが、Illustrator の代替として「Affinity Designer」もあります。買い切りのドロー(ベクター編集)アプリを探している方は試してみて下さい。

【追記】
後日、セールで DesignerPublisher も買いました。Photo, Designer, Publisher の違いも下記の記事にまとめたので、ぜひ読んでみて下さい。
イラレ代替の「Affinity Designer」、Affinity Photo との違いは?
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私は、今後のブログの画像編集で使っていく予定なので、使用方法などの記事をまたちょくちょく書いていきたいと思います。

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コメント

  1. スダショー より:

    初めまして、うみのさちさん

    ここのブログを見てAffinity photoの購入を最終的に決めました、そして早速編集し保存をしたのですが写真を撮った撮影日(例えば2019年12月25日)が編集したその日(2020年6月13日)の日付に変わってしまっているのに気がついたのですがこれらの変更なしに保存する方法はないのですか?もしあればご教授してください。ちなみに本格的な写真編集アプリを使用するの初めてで暗闇の中で手探り指定次第です。

    • うみの さち うみの さち より:

      メタデータ(Exif)を引き継げば、撮影日が保持されると思います。
      詳細は後日記事にする予定なので、分からない場合はそちらを参考にしてみて下さい。他の記事との兼ね合いで投稿日はまだ未定なので、随時ブログをチェックしてもらえると嬉しいです。

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