ペイントソフト勝手に比較企画!

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ペイントソフト勝手に比較企画!
ペイントソフト ロゴ

こんにちは、さち です。

最近はpixivなどのイラスト投稿サイトがにぎわっているように
PCでイラストを描いて楽しむ人たちも増えてきましたよね。

そこで今回は、
価格が近い有料ペイントソフト(お絵描きソフト,イラストソフト)の
比較を行ってみようと思います。

今回ペイント系ソフトとして有名な4つのソフト

  • SAI
  • IllustStudio(以下:イラスタ)
  • Photoshop Elements(以下:pse)
  • Painter Essentials(以下:PE)

を使ってみました(PE は体験版を試用)。
どのペイントソフトを買おうか迷っている方にとって少しでも参考になれば幸いです。

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主な機能の比較

まずはそれぞれのソフトの主な機能を大まかに比較してみます。
」がそのソフトで使える機能であることを表しています。
機能比較表

これからはじめてペイントソフトを買うという人には
機能名だけではどんな働きをする機能なのかが分かりにくいと思うので
簡単に解説してみようと思います。

■手ブレ補正
ペンタブレットの手ブレを補正してくれます。
線画を描く際に便利な機能。

■クリッピング
1つの絵(レイヤー)で描画した範囲外に
他レイヤーの描画がはみ出ないようにする機能。
例えば、レイヤーAに円を描きクリッピング元とした場合
レイヤーBはその円からはみ出して描くことができません。
色塗りをする際によく使われる機能です。

■透明部分の保護
絵が描かれていない部分に描画をできないようにする機能。
線画の色を変えたい時などに便利。

■レイヤーモード
絵(レイヤー)が重なった時の合成表示方法を選択できます。
影(暗い部分)やハイライト(明るい部分)を塗る時に使うことが多い機能。
ブレンドモード、描画モード、合成モード と呼ばれることも。

■レイヤーフォルダ
絵(レイヤー)をフォルダにまとめて整理できる機能。
絵の出来に直接関係するような機能ではないですが
レイヤーの管理が楽になりレイヤー構成も分かりやすくなります。
レイヤーセット、レイヤーグループ と呼ばれることも。

■キャンバスの回転
「描きやすい角度に紙を傾ける」ということをPCで再現する機能。
キャンバスを好みの角度に傾けて描くことができます。

■キャンバスの左右反転
一時的に絵を左右反転して描くことができます。
絵に歪みがないかを確認したい時にも役立つ機能。

■マスク機能(レイヤーマスク)
絵(レイヤー)を指定範囲で切り抜く(指定範囲外の描画を隠す)機能。
pseは9以降でないとこの機能がないので注意。
前述のクリッピングを擬似的なマスク機能として代用することも可。

■パスツール
機械的にキレイな曲線を引く機能。
PCが計算して引く線なので線は後から自由に変形することが可能。
ベクター、ベジェ(SAIではスプライン)と呼ばれることも。

■グラデーションツール
指定した色でグラデーションを作る機能。

■図形描画ツール
四角形,三角形,円などの整った図形を描く機能。
シェイプツールと呼ばれることも。

■テキスト入力
絵にセリフやタイトルなどの文字を入れる機能。

■フィルタ
画像を加工するための機能。
「ぼかし(ガウス)」は特に使用機会が多いフィルタ。
「色相」「明るさ,コントラスト」の変更は全ソフトで可能なため
表ではフィルタの中に含めていません。

■読み込み/書き出し
「開けるファイル形式」「保存できるファイル形式」です。
ソフト間のイラストデータの移動はPSD形式で行うことが多く
すべてのソフトが対応しています。
PSD形式ではレイヤー情報を完璧に保持できないこともありますが
レイヤーを統合(1つに合成)すれば問題ありません。

違う面からソフトを比較してみる

上の表を見ると機能面で購入ソフトを決めてしまいそうになりますが
それだけで選んではいけません。
いくら多機能でも自分の絵柄やPC環境に合わなければ意味がありません。

次は、別の角度からもソフトを見ていきましょう。
4つのソフトをランキング形式で比較していきます。

■操作の分かりやすさ■

1位 SAI
2位 Painter Essentials
3位 Photoshop Elements
4位 IllustStudio

SAI はインターフェイス(メニュー)が理解しやすいです。

PE はレイヤーまわりが少し独特で分かりづらいですが
筆や色の選択などは非常にシンプルな構造です。
pse を簡略化し少しアレンジを加えた感じのインターフェイスです。

イラスタは様々な細かい設定ができるためインターフェイスが少しゴタゴタ。
ただし、シンプルにカスタマイズすることもできるので
慣れないうちは簡略したインターフェイスを使うのもよいかもしれません。

各ソフトのキャプチャも参考に載せておきます。

SAI
操作画面
Painter Essentials
操作画面

Photoshop Elements
操作画面
IllustStudio
操作画面

■ツールの多さ(充実度)■

1位 IllustStudio
2位 Photoshop Elements
3位 Painter Essentials
4位 SAI

イラスタが圧倒的にツールが多くそろっています。
集中線やパースが付いたラインを簡単に描ける定規ツールなど
このソフトのツールの充実ぶりには目を見張るものがあります。

このランキングでは2位が pse 、4位が SAI となっていますが
これは全体的な機能ではなくツールの多さを比較しているため。
SAI は絵を描くのに便利な補助機能が多くありますがツールは少なめです。
そのため SAI を使う人は Photoshop 等の他ソフトも併用することがほとんど。

3位の PE は筆の種類が豊富ですがツール自体は少なく
2位と3位の間に大きな開きがあります。

「ツールが充実=時間的に効率良く絵を描ける」と思って下さい。

■ソフトの軽さ■

1位 SAI
2位 Photoshop Elements
3位 Painter Essentials
4位 IllustStudio

圧倒的に SAI が軽いです!
その他3つのソフトは大きな違いはありません。

PE は描画時にCPU負荷が急に上がるのが少し気になりますが
PCスペックに気をつかっている人なら大丈夫だと思います。

ただし、どのソフトを使うにしてもメモリは多めに積んでおきましょう。

■値段の安さ■

1位 SAI
2位 IllustStudio
3位 Painter Essentials
4位 Photoshop Elements

セールの有無に関わってくるので
必ずこの順位とは言えませんが比較的この順位なことが多いです。

また、優待版,乗換え版などの有無と利用条件も値段に関わるので
それぞれのソフトのサイトで確認してみましょう。

実際にこれくらいの価格で売っています。
(SAI は公式サイトのみの販売で5,250円です)

pse と PE はペンタブレットのバンドル版もあります。
この場合はペンタブレット + pse + PE のセットで非常にお買い得。
ペンタブレットの購入を考えている人は選択肢に入れてみましょう。
ただし、Bamboo 付属の pse は現行より1つ古いバージョンなので注意。
(1つ古くても機能的にはほぼ変わらないことがほとんどですが…)
Intuos には pse,PE の他に Autodesk SketchBook Express も付属します。

■実際の売行ランキング(Amazon調べ)■

1位 Photoshop Elements
2位 IllustStudio
3位 Painter Essentials

10/05/13現在のAmazonのソフトウェア「ドロー」のカテゴリーでは
pse が1位,イラスタ が2位,PE が72位 となっています。

   → 現在のAmazonの「ドロー」カテゴリーランキングを見てみる

ただ、pse は元がフォトレタッチソフトということもあり
写真のレタッチ(補正,修正)用に購入する人が多く含まれるため
「pse は絵を描く人に人気があるソフト」と言うには語弊があるでしょう。
イラスタ と PE はお絵描き専用ソフトとして見て大丈夫だと思います。

SAI は公式サイトでしか購入ができないため比較はできません。
イラスト投稿サイトではSAIユーザが多くいるので売行は良さそうです。

  ※ 順位はあくまでもこの4つのソフトを比較したときのものです
  ※ 順位は私個人がソフトを使用した感想ですので必ずそうという保証はありません

各ソフトの特徴をつかむ

■SAI■
線を描くことに優れており難しいことを気にせずにお絵描きできるソフト。
描き味,ソフトの軽さ,手ブレ補正,パスツールの使いやすさが特徴です。
操作が難しく挫折するということはまずないので初心者にも使いやすいです。
機能が少ないのは今のところ他ソフトの併用で解決するしかありません。
公式サイトでのダウンロード販売のみで購入方法は他ソフトより複雑です。

■IllustStudio■
このソフトの魅力は作業時間を短縮できる豊富で便利なツールですが
これ1本あれば大体のことはできるオールラウンダーでもあります。
コストパフォーマンスは4ソフトの中で飛び抜けて高いです。
多機能で覚えることが多く初心者にはハードルが高いソフトですが
公式ヘルプが充実しているので気合があれば乗り越えられると思います。
IllustStudio を持っていると CLIP STUDIO PAINT PRO も無料でもらえます。
2013年10月末までの期間限定なので欲しい方はお早めに。

■Photoshop Elements■
フォトレタッチソフトのため絵を描くことに少し弱い部分のあるソフトですが
イラストの加工,補正については4ソフトの中で一番強く使い勝手がよいです。
「レイヤースタイル」はドロップシャドウや縁取りなどが簡単にできて便利。
4ソフトの中で価格が一番高いですがペンタブ付属のバンドル版はお手頃価格。
ペンタブ付属版はバージョンが現行より1つ古いことが多いので注意。
ネット上に講座が多くあるので加工用に持っておくだけでも十分価値があります。

■Painter Essentials■
先の3ソフトとは明らかに方向性が異なるソフト。
豊富な種類の筆でアナログ風手描きタッチを出せるのが最大の魅力。
機能は少なめですがツールに頼らずアナログのようにガシガシ描きたい人は
この点はあまり気にする必要はないかも。
PC でアナログ風イラストを描きたい場合はほぼ Painter 一択です。
ペンタブ付属のバンドル版もあります。

以上で比較は終了です。

紹介した4つペイントソフトは体験版が用意されています。
上記の内容はあくまで目安として
最終的には自分で実際にそれぞれのソフトを試すのが一番確実です。
(体験版を使うにはほとんどの場合ユーザ登録が必要)

   → SAI の体験版をダウンロードする
   → IllustStudio の体験版をダウンロードする
   → Photoshop Elements の体験版をダウンロードする
   → Painer Essentials の体験版をダウンロードする

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この記事の作成にあたり下記サイト様の素材を利用しました。
ありがとうございました。

   → ImageLife 様

コメント

  1. 匿名 より:

    わかりやすい比較でとても良かったです。
    IllustStudio買おうかなぁ…。

  2. さち より:

    お褒め頂きありがとうございます。
    IllustStudioは私も使っていますが中々おすすめですよ。
    よく考えて良いお買い物をして下さいね。

  3. ビフォ より:

    はじめまして。
    こちらのサイトが親切な作りでくわしくてとても助かりました。
    (もしかすると)pixivのソフトランキングが消えたので
    とても助かりました、ありがとうございます。

  4. さち より:

    お役に立てたようでよかったです。
    自分にあったソフトを見つけてくださいね。

  5. 87 より:

    とても参考になりました!ありがとうございます。
    イラスタにしようかなあ…

  6. うみの さち より:

    イラスタを持っている人には
    来年新しく発売されるイラストソフト
    「クリップスタジオ」が無償提供されるそうですよ。

  7. 黒崎 裕也 より:

    僕もイラストスタジオを持っています。
    テjクスチャ機能やパース機能など
     正直これがあれば他はいらないくらいですね!ww

     ただ、画像の編集とかでは圧倒的にフォトショップのほうがいいので、買ったほうがいいかもしれませんね

  8. とある腐女子 より:

    ペンタブ購入をきっかけに無料ソフトではなく有料ソフトを買おうと決断しましたww
    いろいろなソフトがあるのでどんなのがいいかな~と迷っています。
    かなり参考になりました!

  9. 真鈴 より:

    とても参考になりました! SAIかイラスタ、どちらを買うか迷っていたのですが、このブログを読んで、イラスタを購入することにしました。
    繰り返しになりますが、大変参考になりました。どうもありがとうございました!!

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