こんにちは、さち です。
今回は、Photoshopで使えるフリーのスムージングフィルタ
OLM Smoother を紹介します。
線画のスキャンなどに便利
スキャンをすると意図しないもの(ゴミ)まで取り込まれてしまうので
それを削除しやすくするために
スキャンした線画を一時的に二値化する方法を取ることがあります。
最終的に、絵を自然に見せるために
ニ値化した線画にアンチエイリアスをかけますが
その際、OLM Smoother を使ってみて下さい。
ぼかし(ガウス)を使う方法よりキレイにできますよ。
OLM Smoother は
スムージングと同時に指定した色を透明化できるので
線画のスムージングと白色部分の透明化が同時にできます。
プロが配布するフィルタ
「OLM Smoother」というフィルタ名は社名から来ています。
OLM は誰もが知るポケモン等のアニメ制作を行っている会社です。
アニメ制作では、
色塗りを効率的に行うため意図的に線画を二値化するので
後のスムージング処理が必須となります。
そのスムージング処理に使われているのが
今回紹介する「OLM Smoother」というわけです。
つまり、「OLM Smoother」は
絵のプロであるアニメ制作会社が使っているスムージングフィルタを
無料配布してくれているわけです。
After Effects用のスムージングフィルタも
今回は Photoshop 用をメインに取り上げますが
After Effects 用のスムージングフィルタも配布されています。
こちらも無料です、太っ腹ですね。
After Effects用となっていますが
Premiere Elements 7 でも使用できました。
プラグインの導入方法
OLM Smoother を Photoshop Elements に追加するには
プラグインを導入する手順が必要となります。
- こちらのページから「OLM Smoother Photoshop版」をダウンロード。
ただし、ダウンロードにはユーザ登録(無料)が必要です。 - ダウンロードしたファイルを解凍すると
Photoshop の各バージョン毎のプラグインが展開されます。
Photoshop Elements は各バージョンの Photoshop CS をベースとしているので
そのベースに合わせて導入するプラグインを決めればよいです。Photoshop Elements 3 → Photoshop CS
Photoshop Elements 4 → Photoshop CS2
Photoshop Elements 5 → Photoshop CS2
Photoshop Elements 6 → Photoshop CS3
Photoshop Elements 7 → Photoshop CS3
Photoshop Elements 8 → Photoshop CS4(32bit)
※ Wikipediaより「Photoshop Elements 5」は「CS3」用でも動いたので
どれを使うか神経質になる必要はないのかも。 - 「OLM_Smoother.8bf」を
Photoshop Elements の「フィルタ」フォルダに移動します。
通常、「フィルタ」フォルダは下記の場所にあります。C:\Program Files\Adobe\Photoshop Elements XX(バージョン)\Plug-Ins\Filters
これでプラグインの導入作業は完了です。
メニューの「フィルタ」→「OLM」でフィルタを使用できます。
フィルタが追加されない場合
前項の手順通りに作業をしたのにフィルタが追加されない場合は
下記の操作を試してみて下さい。
- 8bfファイル を任意のフォルダへ移動。
- Photoshop Elements で「Ctrl+K」キーを押します。
- 「プラグイン」の項目を選び「追加」にチェックを入れます。
- 「フォルダ」に先ほど8bfファイルを入れた場所を指定。
- 「OK」を押して環境設定を閉じます。
- Photoshop Elements を再起動します。
これでもフィルタが追加されない場合は
そのバージョンの Photoshop Elements が未対応の可能性が高いです。
(Photoshop Elements 「7」 と 「5」 で使用できました)
興味がある方はぜひ使ってみて下さい。
→ OLM Smoother をダウンロードする(要ユーザ登録)
→ OLM Smoother の紹介ページ
【関連記事】
→ 無料で使えるPhotoshop用スムージングフィルタ(この記事)
→ Premiere Elements で使えるスムージングフィルタ
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