AviutlでMP4動画のシーク間隔を調節する方法
こんにちは、さち です。
最近は自作の動画をサイトに投稿する人も多いと思います。
動画投稿をするようになると気になりはじめるのが
「エンコード設定」ですよね。
高画質になるエンコード設定については
他のサイトでよく解説されているのでそちらにお任せして
この記事では、シーク間隔を設定する方法についてまとめていきます。
では、さっそく見ていきましょう。
Aviutlを使っている前提です
この記事は、Aviutlに
プラグイン「拡張 x264 出力(GUI)」「MP4Plugin」を導入していることを
前提に書いていきます。
同じ環境を整えたいという方は
ニコニコ動画まとめwikiを参考にして下さい。
非常に詳しく載っています。
(この記事を書くときにも、参考にさせて頂きました)
シーク間隔の設定
Aviutl を起動し
「ファイル」→「プラグイン出力」→「拡張 x264 出力(GUI)」と進みます。
「レート設定」タブを開くと、「IDRフレーム間隔の上限」という欄があります。
この数値でシーク間隔を調節できます。
シーク間隔は「フレーム数」で指定します。
例えば、「30fps」の動画でシーク間隔を「2秒間隔」にしたい場合は
30[fps] × 2[秒] = 60[フレーム]
となり、この「60」を「IDRフレーム間隔の上限」に入力します。
「シーンカット閾値(しきいち)」もシークに関係する値ですが
こちらは基本的に初期値「40」のままでいいようです。
特に、よく分からない人は触らない方がいいです。
値が適切でないと画質が悪くなります(体験談)。
シーク間隔を決める
シーク間隔は5~10秒くらいに設定するとよいですが
適切なシーク間隔は動画の長さによっても変わってきます。
例えば、シーク間隔を「10秒」にした場合を考えてみましょう。
動画の長さを 1分30秒,10分 の場合で比較してみると
同じ10秒でもシークバーでの見かけの長さは大きく違います(赤い範囲)。
10分 の動画ならシーク間隔は10秒で良さそうですが
1分30秒 の方は10秒だと少し長いですよね。
短い動画の場合は、シーク間隔も短く設定した方が良さそうです。
ただし、ここで注意点が一つ。
シーク間隔を短くすると動画のファイルサイズが大きくなります。
(シーク間隔短縮によりIDRフレームが増えるため)
短い動画であれば
視聴時の利便性を考えシークのしやすさを優先し
ファイルサイズが多少大きくなっても問題ないでしょう。
しかし、長い動画では元々のファイルサイズが大きいので
画質以外のことにファイルサイズを割くのは難しくなります。
シーク間隔 と ファイルサイズ は
一方を小さくするともう一方は大きくなるという反対の関係にあるため
闇雲にシーク間隔を短くすればよい訳ではありません。
難しいですね…。
シークがしやすいということは
視聴者に動画を気持よく楽しく見てもらうための要素の一つです。
自分の動画に丁度よいシーク間隔を見つけてみましょう。
シーク間隔を上手く調節すると
こんなこともできるんですね。面白いです。
記事作成にあたり下記ページを参考にしました。ありがとうございました。
→ AviUtlを使ったMP4 (H.264) エンコード - ニコニコ動画まとめwiki
→ 拡張 x264 出力(GUI)の設定項目とその機能について - ニコニコ動画まとめwiki
→ GOP関連をおろそかにしたx264はXvidにも劣る。 - ageha was here様
→ I/IDRフレームとは - ageha was here様
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