知らなきゃ損する薄型テレビを選ぶポイント(5)
こんにちは、さち です。
前回は、使われている液晶パネルの種類でテレビの見え方が変わる
という内容を見てきました。
今回は、実は液晶パネルの裏で光を発する役割をになう
「バックライト」の種類によっても映像の表現力が変わってくるという
お話をしていきたいと思います。
バックライトって何?
以前の記事でも触れましたが
もう一度バックライトが何なのかを見てみましょう。
実は、液晶テレビで使われている「液晶」は自分では光を出しません。
しかし、テレビは画面が光って映像ができるのだから「光源」が必要ですよね。
その光源が「バックライト」なのです。
(液晶の裏側に取り付けるので「バックライト」と呼びます)
液晶の役割はバックライトの光をさえぎること。
さえぎる量を調節して様々な「色」を作り出します。
電気がついた部屋とカーテンの関係をイメージすると分かりやすいです。
「カーテン」の役目をしているのが「液晶」で
「部屋の明かり」の役割をするのが「バックライト」ですね。
しかし、困ったことが一つあります。
液晶は「黒色の再現が苦手」なのです。
真っ黒ではなくうっすらと明るい黒になり、浮いた感じになってしまいます。
なぜこのようなことが起きるのかは
カーテンを閉めたとしても部屋の明かりが隙間から漏れたり
カーテン自体が透けてしまうことをイメージすると分かりやすいかもしれません。
黒をキレイに表示するために
液晶が黒を上手に表現できないのは
「光が漏れてしまうから」という理由ですよね。
それならばカーテンだけでなく
光の強さも調節すればいいですよね。
これまで、バックライトには「蛍光管」と呼ばれる
細長い蛍光灯のようなものが使われていて
常に同じ明るさで光っていました。
そこで登場したのが「LED」のバックライトです。
LED を使うことで光の強さを調節できるようになりました。
最近は、LED が白熱電球の代わりに使われるようになり
有名になりましたよね。
LED電球 の特徴である「低消費電力」「長寿命」は
もちろん、LEDバックライト にも当てはまります。
引きしまった黒を表現できる以外にもメリットがあるわけです。
LEDバックライトの明るさを自動調整
映しだす映像によって
テレビが自動的に LEDバックライト の明るさを調節します。
黒の部分は暗く、白い部分は明るく といった感じです。
黒色の部分はバックライトが消え
色が付いている部分は光るという仕組みです。
この技術により、引きしまった黒色を作り
コントラストの高いキレイな映像を
液晶テレビでも表現できるようにしています。
この技術は「ディミング」と呼ばれます。
LEDバックライト は2種類ある
実は LED バックライトには
そのバックライトの配置の仕方により2種類に分けられます。
「直下型方式」と「エッジライト方式」です。
直下型方式は、液晶の裏側にひたすら LED を敷き詰める方式です。
たくさんの LED があるため明るさのコントロールを細かくできるのが特徴です。
しかし、大量の LED を使うので
本体に厚みが出る、値段が高くなる傾向があります。
エッジライト方式は、液晶の端にだけバックライトを配置する方式です。
中央部分には光を拡散させるためのパネルがついているので
明るさが端に偏ることはありません。
LEDの数が少ないので本体が薄く、値段も安く済みます。
ただし、ディミングの効果は直下型方式より少なくなります。
エッジライト方式の方が LED の数が少ないので
テレビ画面が暗くなるのではないかと思うかもしれませんが
そんなことはありません。
ディミング機能の搭載/非搭載は液晶テレビの機種によって異なるので
しっかりと調べてみましょう。
搭載している場合は目玉機能としてパンフレット等にも
大きく書かれていることが多いです。
「視野角」「黒色の表現」と苦手分野を克服しようとしている液晶テレビですが
まだ「残像感」という問題があります……。
実は、この残像感についても最近は改善される技術が出てきています。
次回はその点について書いてみようと思います。
次回は10/8(金)の予定です、よろしければまた次回も読んで下さいね。
→ 売れ筋の液晶テレビを見てみる!(Amazon)
この記事を作成するのにあたり下記サイト様を参考にさせ頂きました。
→ バックライト - Wikipedia
→ 冷陰極管 - Wikipedia
→ REGZA - TOSHIBA
記事トップにある液晶テレビの画像は
Love Free Photo 様 からお借りしました、ありがとうございました。
☆はじめにこの記事から見た方へ☆
(1)から順に見ていただくと分かりやすくなっています!
<< 前へ | 知らなきゃ損する薄型テレビを選ぶポイント(5) | 次へ >>
知らなきゃ損する薄型テレビを選ぶポイントの目次へ
コメント