液晶の倍速表示について知ろう

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知らなきゃ損する薄型テレビを選ぶポイント(6)
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こんにちは、さち です。

前回は、バックライトの種類でテレビの見え方が変わるという内容を見ました。

今回は、液晶の残像感を低減する技術の一つである
「倍速液晶」について見ていきたいと思います。

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テレビはパラパラアニメ

みなさん一度は教科書や辞書のすみに
パラパラアニメを描いたことがあるのではないでしょうか?

実はテレビの映像が動く仕組みもパラパラアニメと同じです。
1秒間に60コマの画像を連続して表示することで動いて見えるのです。

厳密には約60コマであってぴったり60コマではないのですが
今回は便宜上60コマということにしてお話を進めていきます。

液晶の反応の速さ「応答速度」

液晶には「応答速度」という指標があります。
応答速度は液晶の反応の速さを表すもので、単位は「ミリ秒(msとも書く)」です。

以前から何度か書いていることではありますが
「液晶」はバックライトの光をさえぎる役目をしていましたよね。
そしてこの明暗によってテレビの映像を作り出します。

液晶とバックライトの関係は
電気のついた部屋とカーテンの関係をイメージすると分かりやすかったですね。
「カーテン」の役目をしているのが「液晶」で
「部屋の明かり」の役割をするのが「バックライト」です。
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このカーテンの開閉の速さが「応答速度」なのです。

前項で書いたとおり
テレビは1秒間に60コマの画像を表示することで映像を動かします。
つまり1秒間に60回のカーテンの開閉が必要です。
"1秒=1000ミリ秒"なのでカーテンの開閉1回あたりに必要な時間は

1000ミリ秒 ÷ 60回 = 16.6666

つまり、必要な応答速度は16ミリ秒となります。

応答速度は16ミリ秒であれば十分?

テレビは1秒間に60コマしか表示しないのだから
応答速度が16ミリ秒であれば十分だろうと思いますよね。
でも、実はそうではありません。

実際に液晶テレビを見てみると分かりますが
16ミリ秒では動きが早い部分に残像感が出ます。

この残像は液晶の切り替えが遅いからできるわけではなく
人間の目が自ら残像を作り出してしまっているのです。

このため、残像感を無くすためには
1秒間に60コマではなくさらに高速に映像を切り替える必要があります。

高速で映像を切り替える「倍速液晶」

倍速液晶では
通常の60コマの映像から前後のコマを利用することで新しいコマを作成し
120コマの映像を表示することができます。

このように新たに中間のコマを作成し切り替えを早くすることで
残像感を減らしています。

最近では倍速液晶よりもさらに速い「4倍速液晶」も登場しています。
4倍速液晶では1秒間に240コマの映像を作り出すので
さらに滑らかな映像となり残像感もより減らすことができます。

また、コマとコマの間に何も映っていない真っ黒な映像を挟むことにより
残像を軽減する方法が使わることもあります。

この黒色のコマを挟む方法は残像そのものを減らせるので
コマ数を単純に増やすよりも効果的に残像感を減らせると思われますが
黒色を間に挟んでいるので画面が少し暗くなってしまうという欠点もあります。

1秒間に60コマを表示することを「60Hz」とも表現するので
「倍速液晶」「4倍速液晶」はそれぞれ「120Hz」「240Hz」と表現されることがあります。
メーカーによっては独自のネーミングを使用している場合もありますので
パンフレット等を見る際はしっかりと確認してみましょう。

「知らなきゃ損する薄型テレビを選ぶポイント」も今回が最終回です。
最後まで読んで下さった方、お付き合い頂きありがとうございました。
ぜひ、これまでの6回の記事を参考にして
自分に合った薄型テレビを見つけてみて下さいね!

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この記事を作成するのにあたり下記サイト様を参考にさせ頂きました。

   → 残像効果 - Wikipedia
   → 倍速液晶 - Wikipedia
   → BRAVIA - SONY

記事トップにある液晶テレビの画像は
Love Free Photo 様 からお借りしました、ありがとうございました。


☆はじめにこの記事から見た方へ☆
(1)から順に見ていただくと分かりやすくなっています!

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