こんにちは、さち です。
先日こんなニュースがありました。
「CMオートカット機能」がついたレコーダーやテレビが、姿を消す見通しになった。(~中略~)大手電機メーカーでこの機能を備えた製品を生産している三菱電機と東芝が、春以降の新製品に、この機能の搭載をやめる。地上放送の完全デジタル化で、再生時にCMを確実にカットできるようになるため、民放各社で組織する日本民間放送連盟が問題視していたことに、電機大手が歩み寄った格好だ。
YOMIURI ONLINEより引用
CMオートカット機能を搭載した地デジレコーダーが、今年の春以降無くなってしまうようです。
それでは詳細を見ていきましょう。
CMカットの仕組み
アナログテレビの時代は、テレビ番組がモノラル音声でCMはステレオ音声であることが多く、このモノラルとステレオの違いでCMを検出していたようです。
しかし、現在の地上デジタル放送では、テレビ番組もステレオ音声であるためこの方法は使えないみたいです。
CMは見る人の注目を集めるため意図的に音量を大きくしているようです。実際にテレビを見ていると、CMになると急に音量が大きくなってビックリすることがあります。この音量の違いを使ってCMを検出しているのかも。
また、地デジの番組には、画面の右上にテレビ局のロゴマーク(ウォーターマーク)が出ています。このロゴマークはCMの時には消えるのでこれでもCM検出ができそうですね。
実際の機器でのCM検出の精度
私は東芝のレグザ(REGZA)を使っているのですが、このテレビには外付けHDDに番組を録画する機能が付いています。
このテレビにもマジックチャプターという、CM検出機能がついており実際に使っているのですが、CM検出の精度はほぼ100%です。
引用元のニュース記事に書いてある、「完全デジタル化で、再生時にCMを確実にカットできる」という話もまんざらおおげさな話ではないのです。
しかもレグザの場合はCMだけでなく、ニュース番組ではテーマの変わり目を検出、音楽番組では音楽シーンを検出します。さらにバラエティ番組では、CM前後で同じシーンの繰り返しがある場合その重複も検出。
アナログテレビの時代と比べて、最近の録画機能はとても優秀になりましたね。でも、その優秀さが故に民放から批判を受けてしまったのでしょうか。
民放はCMを流すことで収益を得ているので、CMをカットされると困るという言い分も分からないわけではないんですけどね……。
一切CMをカットできなくなる訳ではない
ニュースの内容を読むと、一切CMをカットできなくなると解釈してしまいそうになりますが、実際にはそうではなく、再生時に機器が自動でCMをカットする機能が無くなるということのようです。
CMを検出して自動でチャプター(区切り)を付けることはできるようなので、再生時に手動でそのチャプターを飛ばせばCMはカットできます。また、30秒スキップなどの機能も残るようなので、この機能でもCMを飛ばすことが可能です。
現在自動CMカット機能を搭載したレコーダーは、東芝(レグザ)と三菱(リアル)の2社から出ているようです。
今年の春以降の新機種にはこの2社でも自動CMカット機能が無くなる見通しです。自動CMカット機能が欲しいという方は、今のうちにテレビやレコーダーを買っておいた方がよさそうです。
→ 東芝(レグザ)の商品一覧 (Amazon)
→ 三菱(リアル)の商品一覧 (Amazon)
この記事を作成するにあたり下記サイトを参考にさせて頂きました。
→ CMカット機種、生産中止へ…民放批判に配慮 - YOMIURI ONLINE
→ レコーダーや録画機能内蔵テレビの「CMオートカット機能」が春以降消滅へ - GIGAZINE
コメント
中国ドラマとか1タイトルで50話とか80話とかざらにあるので放送1回1時間を丸ごとそのままブルーレイに焼いていくと莫大な枚数になります。で、僕はCMを手動でカットしてから焼いています。中国ドラマなどは1時間の放送が40分程度までカットできるので、4層式128GBのブルーレイメディアに焼くと1枚に20話くらい収録できる感じです。そんなことをしてるうちに、手動CMカットの技術が上がったので、この技術でアルバイトでもできないか等考えたのですが、いや、今はレコーダーにCMオートカット機能が付いているに違いないと調べたのですが、逆になくなっている方向なのですね。ちなみに機種は古~いパナソニックディーガ(当時最高の機種を買っておいたので4層式メディアに対応)です。