DTM始めるならコレ持っとけ!的な『フリーVST』15個

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こんにちは、さち です。

前回の記事
VSTi の Independence Free の使い方について書きましたが
DTM始めたならコレ持っとけ!的な
フリーの VST 15個を紹介していきたいと思います。

仰々しいタイトルがついていますが
最近 VST を使いはじめた私が
実際に使ってみて「これは良いかも」と思ったものの紹介です。

有名どころの VST も多いですが
もし知らないものでフィーリングに合うものがありましたら
ぜひ使ってみてください。

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VSTって何?

VST の難しく細かい説明は wikipedia に任せることにして
ここではかなりザックリと書いていきます。

VST とは DTM で使える「音源」や「エフェクト」等のプラグイン。
次項以降の画像を見ていくと分かりやすいと思います。
ちなみに、DTM は「デスクトップミュージック」の略で
大雑把に言うと PC で音楽を作ることを意味します。

つまり、VST を導入すれば
音楽制作で使える「音色(おんしょく)」や「エフェクト」が
増えるということ。
PC でできる音楽の幅が広がるのです。

独特な音色の「VST」
音質が良く楽器のようにリアルな「VST」
歌声をロボットボイスのようにできる「VST」
音楽を聴きやすく調節するための「VST」
など色々なものがあります。

前者2つのような音色に関係する VST を「VSTi」
後者2つのようなエフェクトに関係する VST を「VSTe」と言います。
末尾の「i」は「インストゥルメント(instrument)」
「e」は「エフェクト(effect)」を意味しています。

ちなみに「インストゥルメント」は英語で「楽器」のこと。
シングルCD に収録されているカラオケバージョンにも
「instrument」と書かれていることがありますよね。

VSTi(音源)の紹介

Synth1
操作画面

超有名な国産VSTi。
シンセサイザーを再現しているので音色を自分で作成できますが
自由度が高いゆえにDTM初心者にはハードルが高い音源。

設定できる項目が多く最初は使い方がさっぱり分からないですが
色々いじっているうちに何となく理解できてくると思います。
最初のうちは自分が作りたい音に近いプリセット音色を選び
それをいじって目的の音色を作るのがおすすめ。

A,D,S,R の意味が分かればそこそこ使えるようになるはず。
この4つは他のVSTiでもよく出てくるのでとりあえず覚えておくべし。

   → 動画で音を確認
   → ダウンロードサイト

Independence Free(マルチティンバー音源)
操作画面

有料VSTi のフリー版。
マルチティンバー音源なので1つ起動するだけで
複数の音色を鳴らすことができます(使い方はこちら)。

音質の良い音色が収められています。
ベースはグリッサンドやスライドの音も収録されているので便利。
ディストーションギターはパワーコードとミュート音が収録されていますが
単音を出すことはできません。
クラシックギターの音がかなりイイ感じです(単音を出せる)。

   → 動画で音を確認 - バンド系音色 (ニコニコ動画)
   → 動画で音を確認 - クラシックギター

他のVSTiに比べて導入方法がややこしいので
詳しく解説されているサイトを紹介しておきます。

   → ダウンロード方法
   → インストール方法
   → Domino&VSTHost で Independence Free を使う

SuperRiff Guitar
操作画面

ディストーション、オーバードライブ 等のエレキギター音色は
本物に近い音のものが少ないですが
フリーのVSTiでは一番それっぽい音がすると思います。

アンプシミュレーター(VST)を通すのもよいかもしれません。
中音域あたりを下げ低高音域を上げるとよりそれっぽくなるかも。
(実際にアンプで歪ませる場合そうする人もいるので)

リバーブエフェクトをかけられるほか
ミュート、ビブラート の演奏モードを選択することが可能。
ミュートは結構いい音がすると思います。

   → 動画で音を確認
   → ダウンロードサイト(Windowsのアイコンをクリック)

DSK Electrik GuitarZ
操作画面

エレキギターを中心とした VSTi。
10個の音色の中からベースとなる音色を選び
そこへ付属の フランジャー、ディレイ、ディストーション、コーラス
のエフェクトをかけていくという流れが主な使い方。

音色は全体的にピッキング音が強く
キンキンとしたアタックにクセのある音なので
ジャカジャカかき鳴らすのには不向きかもしれない。
付属イコライザーだと何故か音が「Hi」に偏っているので
別途イコライザーを準備した方がよさそう。

先に紹介した SuperRiff Guitar は歪んだ音しか出ないので
クリーン、クランチ と言った音が欲しい場合にこちらを使う感じ。
PC環境にもよるのかもしれませんが
「Clean Guitar」 にコーラスをかけると何故かノイズが乗るので
私は 「Blues Guitar」 の音色をメインに使っています。

   → 動画で音を確認
   → ダウンロードサイト

DR-FUSION V2
操作画面

キック、スネア、ハイハット、ライド&クラッシュシンバル、
クローズドハイハット、クラップ等
楽器ごとに ADSR、エフェクトなどを用いて好みの音を作れます。
(ディストーションエフェクトで音を歪ませたりできる)

音色が大量に収録されていますが
ほとんどがダンス系音楽に合いそうなものです。
逆に言えば、このVSTiがあればダンス系の曲で役立つはず。
アクセント用の音に使うのも面白いかも。

楽器ごとに出力(OUT)ポートを変更できるので
スネアにだけリバーブを掛けるなんてことも簡単にできます。

   → 動画で音を確認
   → ダウンロードサイト

DVS Saxophone
操作画面

非常に素晴らしい音質のサックスの VSTi。
自動でビブラートを付けてくれたりするので
簡単に本物っぽく演奏できる(オフにすることも可能)。
言うなれば「豪華なジャスコ」。

ただし、使用できる音域が F2 ~ G5 までと少し狭めなので
その点だけがちょっと残念。

   → 動画で音を確認
   → ダウンロードサイト

DSK SaxophoneZ
操作画面

サックスの VSTi 。
ソプラノ、テナー、アルト の3種類を使用できるので
DVS Saxophone よりも音域が広く使いやすい。
ジャスコりたいのならこちらをおすすめします。

   → 動画で音色を確認
   → ダウンロードサイト

DSK STRINGS
操作画面

チェロ、コントラバス、ビオラ、バイオリン の音色を扱えます。
通常の演奏以外にピッツィカート(ピチカート)奏法も収録。
2つの音色を同時に鳴らすことが可能。

ADSR などで音を調節できるほか
リバーブ、ディレイ 等のエフェクトもかけられます。

   → 動画で音を確認
   → ダウンロードサイト

DSK Virtuoso(マルチティンバー音源)
操作画面

オーケストラ系の音色を使用できるマルチティンバー音源。
最大6音色まで同時利用可能。
コーラス、ディレイ のエフェクトは
楽器ごとにオン/オフの選択ができます。

全39音色で、収録されている主な音色は下記のとおり。

鍵盤楽器 … ピアノ、チェンバロ、パイプオルガン など
金属打楽器 … グロッケン、ビブラフォン など
木管楽器 … フルート、クラリネット など
金管楽器(ブラス) … トロンボーン、チューバ など
弦楽器(ストリング) … バイオリン、コントラバス など

   → 動画で音を確認
   → ダウンロードサイト

ファミシンセII
操作画面

ネーミングやインターフェイスからも分かるとおり
ファミコンの独特なサウンド(8ビット音源)を再現した VSTi。
チップチューン系の音楽(いわゆるピコピコサウンド)を
作りたい人には必須の VSTi ...?
自分で好みの音色を作ることができます。

   → 動画で音を確認 (一部「Magical 8bit Plug」も含まれています)
   → ダウンロードサイト

sfz(マルチティンバー対応)
操作画面

これまで紹介してきた VSTi とは全く使い方が異なる VSTi。
前述の VSTi は単体で音を出せましたが
sfz で音を出すには別途「サウンドフォント(SF)」というファイルが必要。
逆に言えば、サウンドフォントを使えるようにする VSTi が sfz ということ。
sfz=プレイヤー,サウンドフォント=CD と考えれば分かりやすいかも。

サウンドフォントはフリーのものも大量に出回っているので
必要な音色をダウンロードしてsfzで読みこめばOK。
複数の音色を含むサウンドフォントであれば
マルチティンバー音源として sfz を使うことが可能。

私はウィンドチャイムの音を探していたときに
フリーのサウンドフォントを見つけたので
それをきっかけに導入しました。

   → ダウンロードサイト(Name, Email は未記入でも大丈夫)
   → 使い方

複数のサウンドフォントを読み込める上位版の「SFZ+」もフリーで使用可能。
こちらのページから「SFZ+」を探し
カートに追加(Add to Cart)をクリックすればダウンロードできます。
(金額は0ドルなのでお金は掛かりません)
ただし、ダウンロードにはアカウントの作成が必要です。

VSTe(エフェクト)の紹介

BuzComp
操作画面

コンプレッサー の VSTe。
音圧を上げる(音に迫力を出す)にはコンプレッサーは必須。

複数の種類のコンプレッサーが同梱されているので
場合により使い分けることが可能。
ちなみに、上の画像は
高音、中音、低音 のそれぞれで設定を変えられる「GranComp3」。

   → ダウンロードサイト(http://www.x-buz.com/BuzCompFree_download.html) サイト閉鎖

SH-1(Sweetboy VST)
操作画面

グラフィックイコライザー(15バンド)、コーラス、リバーブ、ディレイ、
LFOマルチ、フェーズシフター、フィルタ
と7種類もの VSTe を含むパッケージ。
(それぞれ個別で起動できます)

作者は日本人の方らしく
ヘルプも日本語で書かれていて分かりやすいです。

公式サイトは消滅してしまったようで
現在は海外のサイトからダウンロードするしかありません。
何故かダウンロードしたファイルには一欄にはないはずの
「Solidverb」というVSTeも追加で付属していますが
インターフェイスが違うので別の作者のものが混入してるっぽい…?

   → ダウンロードサイト

Stereo Pan
操作画面

パン(左右どちらから音を出すか)を調節できる VSTe。
左右別々に音量やパン(定位)を調節できます。
「Link」をオンにすれば左右のパンを一緒に動かせます。
シンプルだけど何かと便利。

「Inv」ボタンで逆位相に変換できるみたいですが
今の私の知識量では使い道はよく分からないです。

   → ダウンロードサイト

opposite
操作画面

オートパン(周期的にパンを左右に振る)をしてくれる VSTe。
操作が簡単で分かりやすく、使いやすい。

左右の振れ幅(振幅)、移動のスピード(周波数) を調節できるので
Domino側でパンの数値をいじるよりも簡単。
左右の振れ方(波形)は sine(正弦波)、saw(ノコギリ波)、
ramp(逆ノコギリ波)、triangle(三角波)、pluse(矩形波) から選択可能。

導入の際は「opposite.dll」の他に
「opposite.dat」もVST用のフォルダに移動しないとエラーが出るので注意。

姉妹VSTe にちょっと変わったオートパン gravity、satellite もあります。

   → ダウンロードサイト (右上の「DOWNLOAD」から)

とりあえず、これだけあれば
音楽作成をそこそこ楽しめるはず。
足りない時はその都度目的のVSTを探していきましょう。

有名どころの VST も多いですが
知らないものでフィーリングに合うものがありましたら
ぜひ使ってみてください。

B00EABH7MO Imageline FL STUDIO 11 SIGNATURE BUNDLE
フックアップ 2013-08-09

生涯無料でバージョンアップできる
「Lifetime Free Updates」も利用可能な音楽製作ソフト(DAW)

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コメント

  1. 名無し より:

    ありがたいです、とってもわかりやすいですね!
    リンクも全部してくれて美しい
    愛用愛用(*´з`)ちゅっちゅっ

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