FontForgeでカーニングの設定をする

この記事は約3分で読めます。
記事内に広告が含まれています

操作画面

こんにちは、さち です。

先日、フォントを作成できるフリーソフト
FontForge を紹介する記事を書きましたが
その際に「カーニング」という作業についても触れました。

はじめてフォントを作成する人にとっては
FontForge でのカーニングの設定はとても分かりにくい…。

そこで今回は
FontForge でカーニングの設定をする方法について書きたいと思います。

スポンサーリンク

カーニングを設定する手順

  1. 「エレメント」→「フォント情報」と進みます。
    操作画面
  2. 「Lookups」を選択。
    操作画面
  3. 「GPOS」タブを選択。
    操作画面
  4. 「Add Lookup」をクリック。
    操作画面
  5. 種類は「Pair Position (kerning)」を選択。
    Lookup Name は適当に付けて「OK」をクリック。
    操作画面
  6. 次に「Edit Metadata」をクリック。
    操作画面
  7. 機能の「□」の部分をクリックして
    「横書きカーニング」を選択し、「OK」をクリック。
    操作画面
  8. まだ終わりじゃないよ。
    続いて「Add Subtable」をクリック。
    操作画面
  9. サブテーブルの名前は適当に。何でもいいです。
    操作画面
  10. カーニングを設定する文字の組み合わせを選択します。
    上の段が1文字目、下の段が2文字目ですよ。
    選択をしたら「OK」をクリック。
    操作画面
  11. ウィンドウ上部のリストから文字の組み合わせを選ぶと
    下にプレビューが表示されます。
    「T」をドラッグして文字の位置を調整しましょう。
    操作画面
  12. 文字の間隔を詰めました。
    操作画面
  13. 上の表に「A」と「T」のカーニング設定が表示されているはず。
    <New>をクリックすると文字の組み合わせを追加できます。
    組み合わせごとにカーニング設定が必要なので少し面倒ですけど頑張って!
    操作画面

こんな感じでカーニングの設定をしていきます。
後で、カーニングの設定を追加する際は
サブテーブルを選択して「Edit Data」をクリックしましょう。
操作画面

手順「1」~「9」の部分が分かりにくいのですよね。
はじめてフォントを作成する場合だと
GPOS? Lookup? Subtable? 何それ?という状態ですから…。
はじめてカーニングを設定したときは
たったこれだけのことに1日もかかりました…。

カーニングの設定自体は
「メトリック」→「カーニングペアの詳細」

「ウィンドウ」→「メトリックウィンドウを開く」
からもできますが、どちらにしても
手順「7」の「横書きカーニング」の選択が必要です。

私もとりあえず何となくできたという状態なので
効率良くカーニングができる他の方法もあるかもしれません。
これ以外の方法も積極的に試してみて下さい。

カーニングが必要そうな文字組み合わせ一覧

実際にフォントを作ってみたときに
カーニングを設定した文字の組み合わせをまとめてみました。

半角英数のみですし、抜けている部分もあると思います。
主に自分用の備忘録として作りましたが
よかったら参考にしてみて下さい。

【備忘録 その1】
表
※ クリックで拡大

【備忘録 その2】

  • CGOQあたりはカーニングしなくても大丈夫かも
  • フォントのデザインによりカーニングの必要/不要は大きく変わる
  • もちろん等幅フォントの場合はカーニング不要
  • 2文字目が「j」の組合せはほとんどでカーニングが必要なので
    逆にカーニング不要な組合せをカーニング対象にした方が楽かも

メモ、覚え書き

自分的理解や勝手な脳内補完も一部入っているので
正しい情報なのかは微妙です。
くれぐれも鵜呑みにしてはいけません。
間違いがありましたら教えて下さると嬉しいです。

  • ルックアップ(Lookup)サブテーブル(Subtable)を
    複数登録している場合、上から順に適用される(並び替え可能)。
  • 「GPOS」は位置調整、「GSUB」の方は置換設定ができる。
    だから、カーニングは「GPOS」の方で行う。
  • GPOSの「POS」は Position(位置) を表し
    GSUBの「SUB」は Substitution(置換) を表している?
  • Lookup はどの種類の指示を出すかを指定するもの。
    Subtable でその指示の具体的な内容を指定する。

【関連記事】

   → フォントを作成できるフリーソフト「FontForge」

コメント

  1. サシス より:

    いきなりの質問失礼します
    手順11でフォントのプレビューがされないのですが、表示させる方法はございますでしょうか?

  2. うみの さち より:

    そのプレビューが出るウィンドウ上部にあるリストから
    文字の組み合わせを選んでいないからではないでしょうか?
    (説明不足だったので記事本文にも解説を追加しました)
    そうでない場合、ちょっと原因は分かりません。

タイトルとURLをコピーしました