5年以上ブログを書いて分かった上手な文を書く10個のポイント

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こんにちは、さち です。

ブログをはじめて早5年半。これまで850件以上の記事を書いてきました。

自分なりに考えて、まとめて、文字に起こす。これを何度も繰り返してきたので、それはもう上手な文章が書けるようになりました!

……なんてことはなかった。

数日後に記事を読み返せば、グダグダな文章に自己嫌悪することもしばしば。気づいたその都度修正するようにしていますが、記事作成時からもっと気をつけないと……。

そこで今回は、上手な文章をかく9つのポイントとして、自分のブログを見直して気づいたダメ文章をまとめてみます。

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まえおき

読みやすい文とは何かを突き詰めると、「簡潔(短い)」という結論に辿り着きます。

話の進まない長い文なんて読みたくない。手短にまとめた文は分かりやすい。当たり前なことですが非常に重要です。

次項からダメ文章の9つの特徴を紹介していきます。「簡潔」を念頭に置きながら読み進めてみて下さい。

ダメ文章と修正例

1. 「。(句点)」が中々出てこない

偵察のため貨物船に忍び込み、対戦相手の学校に潜入しましたが、途中で正体がバレてしまい、慌てて逃げながらもビデオは回し続け、任務をやり遂げました。
偵察のため貨物船に忍び込み、対戦相手の学校に潜入しました。
しかし、途中で正体がバレてしまいました。
慌てて逃げながらもビデオは回し続け、任務をやり遂げました。

新しい情報が次々に出てくる長文は読み手を混乱させます。

「。(句点)」は、次の文に向けて頭をリセットする場所。つまり、読み手がひと呼吸できる場所です。

「、(読点)」は2個以下が理想です。長い文は複数の文に分けましょう。

2. 「~ですが」を連続で使う

敵のフラッグ車を追うことに夢中になっていたのですが、ふと背後を見ると別の敵車両がすぐそこに迫っていたのですが、私たちは見事フラッグ車を撃破し試合に勝ちました。
敵のフラッグ車を追うことに夢中になっていたのですが、ふと背後を見ると別の敵車両がすぐそこに迫っていました。しかし、私たちは見事フラッグ車を撃破し試合に勝ちました。

「~ですが」の連続使用は強烈な違和感を生みます。

こんな文章を書くわけがないと思ってしまいますが、文を何度も修正していると「~ですが」二段構えができ上がりがちです。

類似ダメ文章に「~なので」二段構えがあります。

3. 「~の」を連続で使う

熊本転校生西住さんぬいぐるみ名前はボコられグマです。
熊本から来た転校生西住さんが持っているぬいぐるみ名前はボコられグマです。

「~の」を連続で使うのは無意識にやってしまいがち。

3回以上は歯切れが悪くなります。逆に言えば、2回まではOK。

対処法は、次のような「~の」を使わない表現に変えることです。

  • 「である」「にある」「における」「が持っている」「に関する」などに置き換える
  • 省略できる「~の」を探す
  • 「~の」を使わない表現に変える

4. 「~することができる」

スロートマイクを使えばうるさい車内でも会話することができる
スロートマイクを使えばうるさい車内でも会話ができる

「~することができる」の表現自体は間違いではないですが、「~ができる」「~が可能」「~られる」で間に合います。

「が」を省略して、「~できる(可能)」でも構いません。

あえて冗長化したいとき,特に強調したいとき以外は使わない方がよいです。

5. 接続詞「だから」「そして」「それで」

操縦士の腕は確かよ。だから、我が校の戦車は一滴たりとも紅茶をこぼしたりはしないわ。
操縦士の腕は確かよ。我が校の戦車は一滴たりとも紅茶をこぼしたりはしないわ。

無くても通じる接続詞は取りましょう。文章は起こった順番に書くのが基本なので、順接の接続詞(だから、そして、それで)は無くても通じます。

ただし、強調したい所に使うのはOKです。「つまり」「しかし」は、要点で使うと伝わりやすい文章になります。

6. 「~と思う」「~と感じる」

戦車道をやればモテモテになれると思う
戦車道をやればモテモテになれる。

文末に「~と思う」「~と感じる」「〜の気がする」が付くと自信がないように見えます。

どうしても使いたいとき以外は、語尾を断定形にしましょう。

7. 修飾語が遠い

最も古い戦車に詳しいのは秋山さんです。
古い戦車に最も詳しいのは秋山さんです。

例では、「最も」は「詳しい」に掛かる言葉として使っています。

しかし、2つの単語が離れているため、「最も」が「古い」に掛かると誤解される可能性があります。読者によって意味が変わってしまうのは困りますよね。

説明する言葉は近くに配置して、分かりやすくしましょう。

8. 意味の重複した言葉の使用

 

一番最初の対戦相手は世界でも断トツ一位の実力です。私たちの今の現状では到底かないません。
最初の対戦相手は世界でも断トツの実力です。私たちの現状では到底かないません。

いわゆる「頭痛が痛い」「馬から落馬」と同じ。同じ意味を含む言葉は、重複して使わないようにしましょう。

重複言葉の例
一番最初 最初=最も初め、「一番」の意味を含んでいる。
断トツ一位 断トツ=断然トップ、「一位」の意味を含んでいる。
今の現状 現状=現在の状況、「今」の意味を含んでいる。
必ず必要 必要=必ず要する、「必ず」の意味を含んでいる。
違和感を感じる 違和感=違和を感じる、「感じる」の意味を含んでいる。「―がある,―を覚える,―を持つ」とするのが望ましい。

9. 間違った言葉

この作戦には凡用性がない。他に良い案もなく作戦会議は煮詰まってしまった。
この作戦には用性がない。他に良い案もなく作戦会議は行き詰まってしまった。

時代と共に言葉の意味は変わるので、厳密にこだわる必要はありませんが、なるべく正しい意味で使うのが望ましいです。

ただし、読み間違いが原因の漢字間違いは絶対にダメ。気づいたらすぐに直しましょう。

よくある誤字の例(誤→正)

無断転 → 無断転(むだんてんさい)
率 → 進率(しんちょくりつ)
価版 → 価版(れんかばん)
用性 → 用性(はんようせい)
弱性 → 弱性(ぜいじゃくせい)
形 → 形(くけい)
線,線 → 線(けいせん)
守 → 守(じゅんしゅ)
時期早々 → 時期尚早(じきしょうそう)

シュミレーション → シミュレーション(simulation)
キャンス[絵] → キャンス(canvas)
ディスクトップ → スクトップ(desktop)
アイチューン → アイチューン(iTunes)
コーディック → コーック(codec)
トラジション → トラジション(transition)
アイパッ → アイパッ(iPad)

やむえない → やむ得ない
いつもどり → いつもど
やりらい → やりらい
ません → すません
的をる → 的をる(いる)
覚え → う覚え
取り付くもない → 取り付くもない

似た言葉の誤用

詰まる(結論に近い)」と「行き詰まる(進まない)」
「キャンス(敷地)」と 「キャンス(画材)」
「アイポッ(象印の商品)」と「アイポッ(Appleの商品)」
「一(皆同じ)」と「一(ひとまず)」
不足(簡単すぎる役)」と 「不足(実力がない)」
考え深い(深く考えをめぐらす)」と「感慨深い(じみじみと感じる)」

10. スラっと読めない文

1~8の項目は守っているのに何か読みづらい……。そんな時は、削れる文を探しましょう。声に出して読みづらい文は黙読でも読みづらいので、完成した文を声に出すのも良い方法です。

適度に「改行」や「余白」を入れることも重要です。話題の変化が分かりやすくなりますし、文章を読む心理的ハードルも下がります。

また、難しい言葉や漢字は、読み手側が知らなければ伝わらない無意味なものです。読むことに集中できるように、過度な漢字変換は避けて分かりやすい言葉を使いましょう。

解説だけで上手く伝えられない時は、「例」や「比喩(ひゆ)」を使う方法もあります。「画像」「表」などを使える環境であれば、積極的に使いましょう。文を簡潔にするのに役立ちます。

まとめ

まえおきにも書きましたが、上手な文とは「簡潔(短い)」であることです。紹介した10個のポイントのほとんどがこれに通じています。

自分の文を読み返すときは、削れるところがないか目を光らせましょう。分かりやすさに直結するのは「追記」「補足」よりも「削除」です。

メール・掲示板・ツイッター・チャット・ブログと、生活にインターネットが浸透したこの時代。文章を書かない日はないといっても過言ではありません。

人のふり見て我がふり直せ。この記事を通して自分の文章を見つめ直してみませんか? 上手な文を書くために私もまだまだ勉強中ですが、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

参考サイト

→ 悪文と良文から学ぶロジカル・ライティング - ITpro
→ 間違えやすい日本語

4569617360 伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)
山田 ズーニー
PHP研究所 2001-11
by G-Tools

 

コメント

  1. モンパカ より:

    うみのさんはじめまして。
    文章のコツ、拝見しました。文章お上手ですね。
    やはりコツを書くだけあって読みやすく、
    例題も挙げられていて納得もしやすい。
    いいブロガーをみつけたと自分をほめてやりたい気分です。(^^)

    さてさて初めてのコメントから恐縮なのですが、
    うかがいたいことがあるんです。
    ブログを頻繁に更新するとき気になるネタのストック。
    もう長年ブロガーをつづけるために、うみのさんが使うコツを。
    いかにして週3回更新するのか。

    私などはすぐにストックがなくなる。
    ネタ探しが苦痛になる。
    そして、やめる。

    という過程をたどっただけあって、うみのさんに興味があるんです。

  2. うみの さち より:

    ありがとうございます。

    期待に応えられず申し訳ないですが、コツは特にないです。基本は週3回ですが更新しない時も普通にありますし……。

    自分の備忘録が誰かの役に立てばと思いブログをはじめたら、いつの間にか長く続いていた感じです。絶対に更新しなくちゃと気負わず、短くてもいいから好きなことを書けば自然と続くのかも?

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