こんにちは、さち です。
今回は、エクセル(Excel)で、文字列を「0」と見なして計算する方法について書いています。
文字列を計算するとエラーになる
- テスト5科目の合計点が表になっています。
- 1科目あたりの「平均点」を求めましょう。「合計点」を「5」で割ればいいので、式は下記のようになります。
- しかし、一番下はエラー「#VALUE!」が出てしまいました。原因は、「合計点」が文字列「欠席」になっているからです。数値ではないので計算ができないわけです。
文字列を「0」と見なす
操作手順
「文字列」を「0」と見なすようにして、エラーが出ないようにします。
- 「欠席」を「0」と見なして、エラー「#VALUE!」が出ないようにしてみます。
- 画面左上にある「ファイル」をクリック。
- 左側にある「オプション」をクリック。
- 左側にある「詳細設定」をクリック。
- 一番下までスクロール。「Lotus との互換性の設定の適用先」を選びます(今回は「Sheet1」)。「計算方式を変更する」にチェックを入れたら、「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
- エラーが消えて、「0」になりました。文字列が「0」と見なされていますね。
複数のシートをまとめて設定
例では、1つのワークシート(以下:シート)にのみ適用しましたが、複数のシートをまとめて設定することも可能です。
Ctrl キーを押しながら適用するシートをクリックして選んで(または、Shift キーを押しながら最初と最後のシートを選んで)から、前項と同じ手順を行います。
「Lotus との互換性の設定の適用先」が「選択された複数のワークシート」になっていればOKです。
この設定で他に何が変わる?
この設定は、もともと Lotus 1-2-3 という表計算ソフトの計算方式を再現するものです。
そのため、文字列を「0」と見なす以外にも、エクセルの挙動が下記のように変わります。注意して下さい。
- FALSE を「0」,TRUE を「1」と表示
- 「&」で複数セルの内容を連結できなくなる
- データベース関数での検索が「完全一致」になる
- VLOOKUP関数 などの検索が「完全一致」になる
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エクセル(Excel)で知ってると便利なこと 目次
こんにちは、さち です。これまでエクセルに関する記事を書いてきたのですが、いつの間にか結構記事の数が多くなっていました。そこで、それぞれの記事にアクセスしやすいように、目次を作成してみました。今後新たにエクセルに関する記事を書いたときには、
コメント
なかなか面白い方法ですね。でも弊害が大きいのでこの方法はとりにくいです。
私ならISNUMBER関数をかませます。
=IF(ISNUMBER(B5), B5/5, 0)