こんにちは、さち です。
先日、ニコニコ生放送のネット中継で「長岡花火」を見ました。
ネット中継は毎大会行われているのですが、ここ数年コロナで花火大会自体が中止されていたため、今年(2023年)は久々の開催です。
ただ、「長岡花火」を見るたびに疑問に思うことがあるんですよね。
「正三尺玉」って普通の花火と比べてどれくらい大きいの? スターマインに付く「ベスビアス」って何? などなど……。
後で調べようと思っていると、また次の夏がやってくる。そんなことを繰り返しているので、今年はちゃんと勉強してみます。
花火の大きさ
普通の花火大会で上がるのは「10号玉」以下が多いようです。
「10号玉(尺玉)」でも開いた時のサイズは約 300m で音も大きく迫力があり、小さな花火大会なら目玉の花火になりえるレベル。
しかし、長岡花火で上がるのは「三尺玉(30号玉)」。開いた時のサイズは約 600m もあり、10号玉の2倍もの大きさがあります。280kg の花火玉を約 600m の高さまで打ち上げるなんて、文字通りケタが全然違いますね。
ちなみに、長岡花火で上がる正式な名前は「正三尺玉(しょうさんしゃくだま)」です。
通常の「三尺玉」は、打ち上げる筒の直径が「3尺(約90cm)」であるため、花火玉の直径は3尺よりも少し小さくなります。
長岡花火では、花火玉自体のサイズが「3尺」以上あることから、区別のために「正三尺玉」と呼んでいるそう。
もちろん、花火玉は大きくなればなるほど重くなるため、打ち上げの難易度は上がります。また、開いた時にキレイな球状にするのも難しくなります。
スターマインの謎
「ベスビアス」って何?
長岡花火のスターマインには「ベスビアス」という言葉が付いていることがよくあります。「ベスビアス」って何なの……?
「ベスビアス」というのはイタリアにある火山の名前です。(イタリア語では「ベスビオ」と呼ぶが、英語では「ベスビアス」と呼ぶ)
火山の名前だけではピンと来ないかもですが、大昔(西暦79年)に大噴火を起こして、「ポンペイ」の街を壊滅させた火山と言えば分かる人も多いはず。
つまり、「ベスビアス」の噴火のようにたくさんの花火が上がることから、スターマインに「ベスビアス」という言葉が付くようになったそうです。
なぜ「スターマイン」と呼ぶ?
花火を連続して打ち上げるものを「スターマイン」と呼びますが、そもそも何でそう呼ばれているのでしょう?
実は、よく分かっていません。
海外の言葉を輸入したのかと思いきや、英語では「スターマイン」という言葉は使わず、ただ「花火(fireworks)」と呼ぶらしい。要するに、連続した打ち上げに名前がないということ。
つまり、「スターマイン」は和製英語?(海外から入ってきた言葉説もあるらしいが詳細は不明)
ただ、海外では下記の動画ような花火を「マイン」と呼びます。その名の通り「地雷」に由来した名称っぽいです。(ちなみに、「マインスイーパー」のマインも地雷の意味)
まとめて発射される「マイン」の見た目から、日本では複数の花火(星)を連続して打ち上げることを「スターマイン」と呼ぶようになったんでしょうか? 謎ですね。
ちなみに、日本では昔、スターマインのことを「菊畑」と呼んでいたそう。
花火の種類
花火の種類について解説してくれている YouTube が分かりやすかったので、紹介します。
牡丹(ぼたん)
尾を引かないで丸い光が広がるのが特徴。
菊(きく)
牡丹(ぼたん)と似ているが、尾を引きながら広がるのが特徴。
冠菊(かむろぎく)
尾を引きながら落ちてくるのが特徴。
単に「冠(かむろ)」と呼ばれることもある。
椰子(やし)
ヤシの木のような形が特徴。
千輪菊(せんりんぎく)
一つの花火から、いくつもの小さな花火が開くのが特徴。
「百花園(ひゃっかえん)」と呼ばれることもある。
ポカ物(ぽかもの)
球状に広がることなく、ポカっと開いてこぼれるように光るのが特徴。
蜂(はち)・分砲(ぶんぽう)
開いた後に蜂のように動き回るのが特徴。
型物(かたもの)
花火で絵や文字などを描くのが特徴。
まとめ
こうやって勉強してみると、花火のことを何も知らないで、ただキレイだなと見てたんだなと思います。
今後、花火を見るときは、少し見方が変わりそうですね。
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