こんにちは、さち です。
先日、2019年9月20日に「iOS 13」がリリースされました。iPhone 6S 以降(SE含む)であれば、無償アップデートできます。
リリース日に早速アップデートして数日ほど触ってみたので、iOS 13 で気になった新機能・変更点について書いていきます。
インターフェース
ダークモードの実装
ダークモードが実装され、Apple 純正アプリと一部の他社アプリでダークモードを使用できるようになりました。
ダークモードは、「設定」→「画面表示と明るさ」から設定できます。また、「自動」をオンにすると、日の出/日の入や時間指定でダーク/ライトモードを自動で切り替えしてくれます。
ちなみに、「コントロールセンター」の「明るさ」を長押しすることで、ここから「ダークモード」のオン/オフを切り替えられます。
「設定」→「壁紙」で、「ダークモードで壁紙を暗くする」ことも可能です。
有機ELディスプレイは自らが発光するという特性上、ダークモードにすることでバッテリー消費が約60%下がるという調査結果が出ています。
iPhone「X」「XS」「11 Pro」ユーザーは、バッテリー節約を目的にダークモードを使うのも良いかもしれません。
音量・サイレントモードの表示が小さく
音量を変更した時の表示が、画面端に小さく出るようになりました。
iOS 12 では画面のど真ん中に出るため、操作を邪魔されることがありました。これは良アップデートですね。
ちなみに、この音量表示に指で触れると、スライドで音量を変更することも可能です。
同様に、消音(サイレント)モードも、画面上部に控えめに出るだけになりました。
動画
クロップ(切り抜き)が可能に
標準アプリ「写真」の動画編集機能が強化され、動画のクロップ(切り抜き)ができるようになりました。
iOS 12 までは、クロップのためだけに別途アプリが必要でとっても面倒でした(しかも、課金しないとまともに使えない)。
iOS 13 では「明るさ」「色合い」等の加工編集もできるようになりました。基本的な編集機能が「写真」アプリに標準搭載されたので、ちょっとした動画編集ならこれで十分ですね。
「画面収録」の音声がステレオに
iOS 12 では、「画面収録(スクリーンキャプチャ)」の音声がモノラルでしたが、iOS 13 ではステレオになりました。
文字入力
全角スペースが入力可能に
日本語の入力時に「全角スペース」を入力できるようになりました。
これまでどおり「半角スペース」がいいという場合は、「設定」→「一般」→「キーボード」から「スマート全角スペース」をオフにすればOK。
半角カタカナが入力可能に
日本語の変換候補に、半角カタカナが出るようになりました。
これまでは、半角カタカナに変換するには別途専用アプリなどを使っていましたが、今後はそのような必要はありません。
カーソルの移動が簡単に
iOS 12 では、文字入力でカーソル移動をするには長押しする必要がありました。iOS 13 は、長押しは不要で、左右にスライドするだけでスムーズにカーソル移動ができるようになりました。
これまでどおり、キーボードの押し込み(3D touch)や「空白」の長押しによるカーソル移動も可能です。
ちなみに、iOS 13 では、カーソル移動やテキスト選択のときに出ていた拡大表示がなくなりました。
なぞり入力に対応
英語の QWERTY キーボードで、なぞり入力(Quick Path)ができるようになりました。指を離さずに一筆書きのように入力できます。
ただ、誤入力もちょくちょくあるので、なぞり入力を使う場合は「予測」候補をオンにして使った方が良いです。
なぞり入力ができるのは、「英語」のみです。「日本語ローマ字」では使用できません。
その他
Safari で文字サイズを変更可能に
Safari で、ウェブサイトの文字サイズを変更できるようになりました。
アドレスバー左側にある「AA」をタップすると上図のようなフキダシが表示され、「A」をタップして文字サイズを変更できます。「倍率」部分をタップすると、「100%」に戻せます。
PC の共有フォルダーにアクセス
「ファイル」アプリから、Windows の共有フォルダーにアクセスできるようになりました。
iPhone は Apple 製品なので、Mac との共有もできると思います(未検証)。ちなみに、Samba での共有であれば Windows 以外の PC とも接続できると思われます。
接続するには、画面右上の「…」ボタン→「サーバへ接続」と進み、URL または IPアドレス を入力すればOK(あらかじめ、PC 側でファイル共有の設定が必要)。
PC 側で外部からのアクセス権限を設定しておけば、iPhone から PC 上のファイルの編集・ダウンロード/アップロードができます。
Bluetooth共有 を拒否できるように
セキュリティが強化され、アプリによる「Bluetooth共有」を拒否できるようになりました。これにより、位置情報の取得に Bluetooth が使われるのを防げます。
例えば上図の場合、LINE は「LINE Beacon(ビーコン)」による位置情報の取得に Bluetooth を利用していると思われます。「Bluetooth共有」をオフにすることで、そのような Bluetooth の使用を拒否できます。
「Bluetooth共有」をオフにしていても、イヤホンやスピーカー等の Bluetooth 機器の使用(ペアリング接続)は引き続きできます。機器の接続以外で Bluetooth を使えないようにする機能と思えばOKです。
Face ID が高速に
Face ID による顔認識が、iOS 12 より高速(最大30%)になりました。体感できるほど、明らかに認証速度が上がっています。
App Store のアップデートが追いやられた
App Store にあったアプリの「アップデート」が画面右上にある「アカウント」内に追いやられてしまいました。これが唯一 iOS 13 のダメなところ。
「アカウント」内の少し下の方にあるので、スクロールが必要で地味に面倒です。
では、今まで「アップデート」があったところに何があるかというと、「Arcade(アーケード)」です。
「Arcade」は、月額制でゲームを遊べる iOS 13 から追加された新サービスです。
商業的な理由で「アップデート」が別の場所に追いやられたと見て間違いないでしょう。明らかに改悪です。
iOS 13 でアプリをアップデートする時は、App Store を「長押し(または 3D touch)」→「アップデート」と進んだ方が良いと思います。
iOS 13 で問題ないアプリ一覧
今のところ、私が使っているアプリで大きな不具合が出ているものはありません。使用している主なアプリを記載しておきます。
生活
- Google Maps
- Yahoo!天気
- Yahoo!防災速報
- Timetodo(リマインダー)
- クロネコヤマト公式アプリ
連絡,SNS
- LINE
- Spark(メールクライアント)
- Hel2um(ツイッタークライアント)
ブラウザ
- Firefox
- Chrome
ゲーム
- ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル
- 少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-
- ゴシックは魔法乙女
- ぷちぐるラブライブ!(図鑑・撮影機能)
画像
- モザイク
- 集中線!
- EverClipper
- バッチ切り取り
- スクショ連結くん
動画
- YouTube
- ニコニコ動画
- Abema TV
- VLC
- media access(DIGA用アプリ)
ストレージ
- Dropbox
- Google フォト
- Google ドライブ
その他
- ミラカメラ(無音カメラ)
- Excel
まとめ
iOS 13 は、ユーザーの望む機能が追加された正当進化なアップデートだと思います。ほとんどの新機能・変更点は良いものばかり。iPhone の動作も全体的に軽くなっています。
iOS 12 の時は、とあるアプリの動作が遅くなることがあったんですが、 iOS 13 ではそれが解消。OS の更新でアプリの動作速度が変わる経験ははじめてでした。
ただ、App Store の「アップデート」を奥に追いやったことだけはダメですね。ユーザーにメリットがなく、商業的な理由しか感じられません。
よく使っているアプリで、公式に iOS 13 での不具合が報告されていない限り、アップデートして損はありません。
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