こんにちは、さち です。
先日の記事で、iPhone が充電不能になってから直るまでの話を書きました。
しかし、復旧してから約1ヶ月半、再び充電ができなくなってしまいました(ただし、Lightning ⇔ イヤホンの接続は聴こえる。PC との接続は不可)。
しかも、今回は「接点復活スプレー」も効かない! 完全に詰んだ……。今まで iPhone を 3GS, 5, 6, X と使ってきたけど、完全に充電できなくなるなんてはじめてですよ。
もう残された道は、ワイヤレス充電しかありません……。
追記(高速充電について)
この記事で紹介しているワイヤレス充電器は、iOS 13 のアップデートにより iPhone の高速充電(7.5W)ができなくなりました。
高速充電に対応した別のワイヤレス充電器を下記の記事で紹介しています。
ワイヤレス充電器を選ぶ
充電不能なので時間に猶予(ゆうよ)がありません。ネット通販で商品の到着を待つ余裕などないので、家電量販店にワイヤレス充電器を買いに行きます。
充電器は、ワイヤレス給電規格「Qi(チー)」に対応しているものを選びます。基本的に、どのメーカーのスマホも Qi規格 なので、スマホ用のワイヤレス充電器を購入すれば自動的に Qi に対応しているはずです。
ただし、Qi対応 のものなら何でも良いかというと違います。
iPhone を高速充電するには、7.5W(ワット) でのワイヤレス充電に対応している必要があります。10W や 15W に対応している商品でも 7.5W には未対応な場合もあり、その場合 iPhone の高速充電はできません(5W での充電になる)。ハマりやすいポイントなので注意して下さい。
今回、選んだワイヤレス充電器はこちらです。【追記】 該当商品が販売終了済み、さらに iPhone の高速充電に対応していないため、後日追加購入した別のワイヤレス充電器を紹介しておきます。
ワイヤレス充電器は、多くの場合 ACアダプター が別売りです。こちらも併せて購入します。
ただし、こちらにもハマりやすいポイントがあります。7.5W で充電するには、Quick Charge 2.0 以上 の ACアダプター が必要です。
選んだ ACアダプター がこちらです。(実は、店に在庫がなくこれしか選べなかった)
まとめると次のとおり。
- ワイヤレス充電器は 7.5W 対応のものが必要
- ACアダプター は Quick Charge 2.0 以上のものが必要
商品の詳細
ワイヤレス充電器の実物がこちらです。「iPhone 7.5W 高速ワイヤレス充電対応」と明記されているので安心ですね。
内容物を取り出してみました。充電パッドの直径は 約10cm、高さは 約1.2cm です。パッドには円周状に「スベリ止め」が付いていて、充電中に iPhone がズレにくいようになっています。充電中は、側面の LEDランプ が(呼吸のように)点滅します。付属の USBケーブル は 1m で、コネクタ形状は USB-A ⇔ USB-C です。
こちらは、ACアダプター。顔文字 (・ω・)みたいなのが付いたデザインです。10年使える長寿命設計です(パッケージ裏に書いてある)。
Quick Chage 3.0 に対応しているので、iPhone の高速ワイヤレス充電に対応しています。Quick Charge って Qualcomm(クアルコム) の規格だったんですね。
ケーブルの差込口の形状は USB-A です。大きさは縦・横ともに 約6cm、厚さは 約3cm です。iPhone 純正の ACアダプター と比べるとかなり大きいです。できればもっと小さくして欲しいです。
コンセントプラグはスイング式で、収納できます。
すべての機器を接続してみました。iPhone を充電してみます。
充電できました。iPhone をパッドに乗せて充電が開始されるまでは、1秒くらいタイムラグがあります。iPhone を認識するまでに少し時間がかかるようです。
iPhone にケースを付けていても、厚みがある物や金属製の物でなければ、充電は可能なようです。
ワイヤレス充電の仕組みは IHクッキングヒーター と近いのですが、実際に使ってみると近未来感がありますね。
ワイヤレス充電にかかる時間は?
ワイヤレスという特性上、充電効率は落ちるはずです。 Lightningケーブル を使った時よりどれくらい遅いのか検証してみます。(充電中は iPhone を極力触っていません)
- バッテリー残量「6%」から充電開始。
- 30分経過。「23%(+17)」になりました。
- 60分経過。「36%(+13)」になりました。
- 長いのでまとめます。1時間30分,2時間,2時間30分で、それぞれ「19%(+13)」「62%(+13)」「75%(+13)」。3時間経過は「82%(+7)」と速度が落ちました。ここからトリクル充電に切り替わりましたね。
- 3時間30分経過で「91%(+9)」、4時間経過で「94%(+3)」です。
- 4時間30分で、ついに「100%(+6)」になりました。
結果を見る限り、7.5W のワイヤレス充電では大体「+26%/時」の速さで充電されるようです。バッテリーが低残量のときはこれよりも少し速くなり、フル充電が近づいてくると遅くなります。
ただし、フル充電が近くなると遅くなるのは仕様です(有線充電の場合も起こる)。iPhone はバッテリーの耐用年数を伸ばすために、80% まで充電されるとトリクル充電(弱い電流による充電)に切り替えるためです。
ただ、それを考慮しても「100%」までに4時間以上かかるのは長いですね。Lightningケーブル ではここまで時間はかからなかったと思います。
一応、ワイヤレス充電中も iPhone を操作することは可能です。ただし、発熱が大きいことをすると充電速度が落ちるので、負荷が高い操作は避けた方が良いです。
まとめ
ワイヤレス充電は、ケーブルを接続する煩わしさから開放してくれます。
しかし、デメリットが2つあります。
1つ目は、充電パッドの上でないと充電できないこと。手に持つと充電が止まってしまうので、充電しながら iPhone を操作するにはあまり向いていません(操作自体は可能)。
2つ目は、充電速度がケーブルと比べて遅いです。6%という低残量からのスタートとはいえ、4時間以上はちょっと時間がかかり過ぎです。
充電時間は、今後 iPhone がもっと高ワットのワイヤレス充電に対応すれば、改善されるかもしれませんが……。
現時点で、実用性は有線充電(Lightningケーブル)の方が高いと思います。私も、有線の充電ができない事態さえなければ、ワイヤレス充電は使っていないでしょうし……。
充電がワイヤレスでしかできないのは正直不便なので、新しい iPhone が出たら買い替え確定ですね……。iPhone X を3年くらい使い倒す予定だったのに悲しい……。
【追記】 該当商品が販売終了済み、さらに iPhone の高速充電に対応していないため、後日追加購入した別のワイヤレス充電器を紹介しておきます。
コメント