こんにちは、さち です。
最近、「世界陸上」が行われていてテレビでも放送されていますね。
スポーツには「記録」が付きもの。選手たちも良い記録を残すために頑張っています。
テレビ観戦していると、「記録」とともに出てくるのが「WR」「WL」「CR」「SB」という表示。スポーツに詳しくない私でも、さすがに「WR=世界記録」なのは分かりますが、「WL」「CR」「SB」って何……?
ということで、今回はスポーツの「記録」に関する言葉の意味を勉強してみます。
普段の記事とは少し毛色が違いますが、幅広い知識を持つことをは良いことですからね。
「記録」系の省略表記
歴代最高「記録」の表示に使われる省略表記は次のようなものがあります。
WR | World Record | 世界記録 |
---|---|---|
WL | World Leading | 今季世界記録 |
OR | Olympic Record | オリンピック記録 |
PR | Paralympic Record | パラリンピック記録 |
CR | Championship Record Competition Record |
大会記録 |
GR | Game Record Grand prix Record |
|
MR | Meet Record | |
AR | Area Record Asian Record |
アジア記録(エリア記録) |
NR | National Record | 日本記録(国内記録) |
PB | Personal Best | 自己最高記録 |
SB | Season's Best | 今季自己最高記録 |
「大会記録」の表記が複数あるのは、「◯◯大会」「◯◯選手権」「国体」など大会の名前や性格によって使い分けられるためです。非選手権の場合は、「MR」を使うことが多いようです。
ちなみに、「世界陸上(世界陸上競技選手権大会)」は英語で「World Athletics Championships」なので、大会記録は「CR(Championship Record)」と表記されます。
「AR」はエリア記録の意味です。日本はアジアエリアなので「アジア記録」を指しますが、他国の場合は別のエリア(北米・南米・ヨーロッパ・アフリカ・オセアニア)の記録を指します。
「NR」は国内記録の意味で、つまり「日本記録」のことです。「N」は「日本(Nihon)」の頭文字だと思っている人がいますが、「National(全国)」の頭文字です。
もちろん、他国で「NR」と言えば、その国の中での歴代最高記録を指します。
「結果」系の省略表記
競技の「結果(Result)」で表示される省略表記も、ついでにまとめておきます。
F | Foul | ファウル |
---|---|---|
Q | Qualified | 通過 (「順位」によるもの) |
q | qualified | 通過 (「記録」によるもの) |
qR | qualified by Referee | 通過 (「レフェリー判断」によるもの) |
DQ | Disqualified | 失格 |
DNS | Did Not Start | 棄権 |
WD | Withdrawn | |
DNF | Did Not Finish | 途中棄権 |
NM | No Mark | 記録なし |
ND | No Distance | |
NH | No Height |
「qR」は、他の選手から妨害を受けて敗退した選手を、レフェリー判断で救済的に通過させる場合などに使う表記です。
「記録なし」と「棄権」「失格」の違い
「棄権」「失格」も記録がないのだから、「記録なし」と何が違うの? と思うかも知れません。
「記録なし」は、競技に参加しても有効な記録を残せなかったことを意味します。
例えば、「走り高跳び」に参加してすべてのジャンプでバーを落としてしまった場合、◯m◯◯cmという具体的な記録がないので「記録なし」になります。
「棄権」は、体調不良などで参加を取りやめて記録がない場合。
「失格」は、違反などで記録を取り消されて記録がない場合です。
まとめ
こういうことを知っておくと、スポーツ観戦がさらに面白くなりそうですね。
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