こんにちは、さち です。
Illustrator の代替としてコスパが良い Affinity Designer。低価格なのに高機能で、本格的なドロー(ベクターを描く)アプリです。
今回は、この Affinity Designer で、簡単にレイヤーを規則的にコピペできる機能「移動/複製」の使い方について書いていきます。
過去の記事で触れた「反復複製」と似ている機能なのですが、使い勝手は圧倒的に「移動/複製」の方が上なので、どんどん使っていきましょう。
「移動/複製」の使い方と効果
水平
- 「長方形」レイヤーが1個あります。「長方形」レイヤーを選択した状態で Enter キーを押します。
- 「移動/複製」ウィンドウが表示。「複製」に「チェック」を入れて、「部数」を「4」にしてみます。
- 「水平」の値を「80px」にします。
- 水平方向(プラス値なので右方向)「80px」の移動を繰り返して、レイヤーが4個複製されました。
垂直
- 「長方形」レイヤーが1個あります。「長方形」レイヤーを選択した状態で Enter キーを押します。
- 「移動/複製」ウィンドウが表示。「複製」に「チェック」を入れて、「部数」を「4」にしてみます。
- 「垂直」の値を「80px」にします。
- 垂直方向(プラス値なので下方向)「80px」の移動を繰り返して、レイヤーが4個複製されました。
距離・角度
「距離」は、「水平」「垂直」と値が連動して挙動が似ている項目です。
「角度」と一緒に使うことで、水平・垂直以外の方向の距離を指定したいときに役立ちます。
- 「長方形」レイヤーが1個あります。「長方形」レイヤーを選択した状態で Enter キーを押します。
- 「移動/複製」ウィンドウが表示。「複製」に「チェック」を入れて、「部数」を「4」にしてみます。
- 「距離」の値を「100px」にして、「角度」の値を「-20°」にします。(「水平」「垂直」の値は、「距離」の値から自動計算される)
- 20°の角度(マイナス値なので時計回り)で、距離「100px」の移動を繰り返し、レイヤーが4個複製されました。
回転
- 「長方形」レイヤーが1個あります。「長方形」レイヤーを選択した状態で Enter キーを押します。
- 「移動/複製」ウィンドウが表示。「複製」に「チェック」を入れて、「部数」を「4」にしてみます。
- 「回転」の値を「10°」にします。
- 10°の回転(プラス値なので反時計回り)を繰り返して、レイヤーが4個複製されました。
スケール
- 「長方形」レイヤーが1個あります。「長方形」レイヤーを選択した状態で Enter キーを押します。
- 「移動/複製」ウィンドウが表示。「複製」に「チェック」を入れて、「部数」を「4」にしてみます。
- 「スケール」の値を「80%」にします。
- 80%の縮小(100%未満なので縮小)を繰り返して、レイヤーが4個複製されました。
「変形の起点」との関連
- 「変形の起点(アンカーポイント)」の位置を変更しました。(初期設定ではレイヤー中央にある)
- 「回転」の値を「30°」にします。(複製の部数は「9」)
- 「変形の起点(アンカーポイント)」の位置を中心にして、30°の回転(プラス値なので反時計回り)を繰り返し、レイヤーが9個複製されます。
この例では「回転」への影響について見ましたが、「スケール」にも影響があります。上手く利用していきましょう。
「挿入モード」の効果
「挿入モード」は複製したレイヤーの重なり順を指定するものです。実際の例を見ていきましょう。
- 「レイヤーエフェクト」の「アウトライン」が付いている「長方形」レイヤーが1個あります。
- 「複製」をオンして、「挿入モード」を「前面に挿入」にすると……
- 複製したレイヤーが「前面(上)」に重ねられます。
- 逆に、「挿入モード」を「背面に挿入」にすると……
- 複製したレイヤーが「背面(下)」に重ねられます。
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