【お知らせ】 2025年のブログ更新は12/22(月)が最終日です。2026年の更新開始は1/7(水)の予定です。

【OBS】 映像・音声を「Discord」で画面共有する その2【配信編】

この記事は約7分で読めます。
記事内に広告が含まれています

画面共有の画面

こんにちは、さち です。

今回は、アプリの映像と音声を「OBS Studio(以下:OBS)」で取り込んで(キャプチャ)して、その「OBS」を「Discord」で画面共有する方法について書いていきます。

この記事で使用ている OBS Studio のバージョンは「32.0.1」です

スポンサーリンク

まえおき

この記事は下記の記事の続きです。まだ読んでいない場合は、先に読むことをおすすめします。

【OBS】 映像・音声を「Discord」で画面共有する その1【準備編】
こんにちは、さち です。今回は、アプリの映像と音声を「OBS Studio(以下:OBS)」で取り込んで(キャプチャ)して、その「OBS」を「Discord」で画面共有する方法について書いていきます。この記事で使用ている OBS Studi

OBS の映像・音声を Discord に流す「方法」は2種類あります。お好みに合わせて選んで下さい。

【方法1】 「プロジェクター」機能を使う

後述の【方法2】よりもシンプルで分かりやすい方法です。

複雑なことをしたくないという人は、こちらの方法がおすすめです。

[OBS] 音が「二重」になるときの対処

音が二重に聞こえる原因は、取り込んでいる「アプリ」と「OBS」の両方から同じ音が出ているためです。

「OBS」の方の音を消すことで、この問題を解決します。

  1. 「OBS」の画面右下にある「設定」をクリック。
    OBS の画面
  2. 左側のメニューから「音声」をクリック。
    設定の画面
  3. OBS から出る音を消すため、「詳細設定」にある「モニタリングデバイス」を現在使っていないものに変更します。(私は「ヘッドホン」を使っているので「スピーカー」にした)
    設定の画面

これで、「OBS」から出るモニターの音が消えて、音が二重にならなくなります。

この設定をしても、Discord の「画面共有」には OBS の音が乗るので大丈夫です。

[OBS] 配信用の「画面」を作る

  1. 画面右下にある「スタジオモード」をクリック。
    OBS の画面
  2. 画面上部が2画面になればOK。「プログラム(配信用画面)」が真っ黒の場合は、「フェード」をクリックすると「プレビュー」と同じものが映ります。
    OBS の画面
  3. 右側にある「プログラム」の画面上で「右クリック」をします。(「プレビュー」画面の方ではないので注意!)
    プログラムの画面
  4. 「プログラムプロジェクターを開く」→「新しいウィンドウと進みます。
    プログラムの画面
  5. プロジェクター」が開きました。これを配信用映像として使うので、プロジェクターのウィンドウの「サイズ」を大きくしておきましょう。(通常は 1280×720 程度でOK)
    プロジェクトのプロジェクター画面

プロジェクターのサイズ変更が面倒な場合

ウィンドウのサイズを数値で確認したり、プリセットで一発変更したりできるアプリ「sizer」を使うと便利です。詳細は下記リンク先の記事で紹介しています。

アプリのウィンドウサイズを「数値」で指定・登録する
こんにちは、さち です。先日、PC(Windows) を使っているときに「アプリ」のウィンドウサイズを「数値」で指定したいことがありました。しかし、Windows にそういう機能はありません……。手動でやるのは面倒すぎる!ということで、ウィ

[Discord] 「画面共有」をする

  1. Discord を開いて、「ボイスチャット(通話)」に入り、画面左下にある「画面共有)」をクリック。
    Discord の画面
  2. プロジェクター - プログラム」を選びます。(OBS ではないので注意)
    画面共有の画面
  3. OBS を「画面共有」できました。
    画面共有の画面

画面共有にソースの「赤い枠」が表示される場合

画面共有するアプリを選ぶときに「OBS」を選んでいませんか? 「OBS」本体ではなく、「プロジェクター」を選んで下さい。

また、「プロジェクター」を「プレビュー」側で作っていませんか? 「プレビュー」側ではなく「プログラム」側で作って下さい。

それでも「赤い枠」が表示される場合は、一度「画面共有」を終了して、OBS を再起動(終了して再び起動)してみて下さい。

【方法2】 「仮想カメラ」機能を使う

前述の【方法1】とは異なり、OBS の「プロジェクター」を使わないため、省スペースでの配信が可能です。

ただし、画面共有に音を流すには、別途「仮想オーディオケーブル」のインストールが必要です。

「VB-CABLE」をインストールする

「仮想オーディオケーブル」機能を持つ、無料(寄付任意)の「VB-CABLE」をインストールしていきます。

ゲーミングデバイスの付属アプリなどに配信(ストリーム)用の「仮想オーディオケーブル」機能がある場合は、そちらを使ってもOK(下記のインストール操作は不要)
  1. 下記リンク先のサイトにアクセスします。
    VB-Audio Virtual Apps
    VB-Audio Virtual Cable and App's
  2. VB-Audio」をダウンロードします。今回は PC が Windows なのでそちらを選択。
    サイトの画面
  3. ダウンロードした「ZIP」ファイルを解凍して、「VBCABLE_Setup_x64.exe」を開きます。
    エクスプローラーの画面
  4. Install Driver」をクリック。(クリックしてもすぐに反応がないですが正常です)
    インストーラーの画面
  5. しばらくすると「Installation Complete and Successful !」と表示されます。これでインストール完了です。デバイスの不具合を防ぐため、この後 PC を再起動します。
    インストーラーの画面

[OBS] 「音声」の設定をする

  1. 画面右下にある「設定」をクリック。
    OBS の画面
  2. 左側のメニューから「音声」をクリック。
    設定の画面
  3. OBS から出る音を消すため、「詳細設定」にある「モニタリングデバイス」を「CABLE Input (VB-Audio Virtual Cable)」に変更します。
    設定の画面

[OBS] 「配信」を開始する

  1. 配信に流れる画面「プログラム」と、画面構成を事前に準備する「プレビュー」を分けるため、右下にある「スタジオモード」をオンにします。(プレビューを直接配信する場合は不要)
    OBS の画面
  2. 「スタジオモード」をオンにすると、中央にある「フェード」などのボタンで、配信に流れる「プログラム」の映像を切り替えられます。
    OBS の画面
  3. 右下にある「仮想カメラ開始」をクリックすると、OBS の配信が開始されます。
    OBS の画面

[Discord] 「画面共有」をする

OBS の「仮想カメラ」からの配信を、Discord で受け取って「画面共有」に流していきます。

  1. Discord を開いて、「ボイスチャット(通話)」に入り、画面左下にある「画面共有)」をクリック。
    Discord の画面
  2. デバイス」を選択します。
    画面共有の画面
  3. 右下にある「(設定)」をクリック。
    画面共有の画面
  4. 音声デバイス」をクリック。
    画面共有の画面
  5. もっと表示」をクリック。(ない場合は、そのまま次の手順へ)
    画面共有の画面
  6. CABLE Output (VB-Audio Virtual Cable)」を選択。(「画面共有」をするときに毎回選択する必要がある)
    画面共有の画面
  7. 続いて、「OBS Virtual Camera」をクリック。さらに、右下にある「配信する」ボタンをクリックします。
    画面共有の画面
  8. OBS を「画面共有」できました。
    画面共有の画面
Discord のボイスチャンネルで自分の声が流れなくなってしまった場合は、Discord の「ユーザー設定」→「音声・ビデオ」から、「入力デバイス」を普段使っているマイクに変更して下さい

【おまけ】 VB-Cable でやってること

OBS から出る音の「出力」と、Discord に入れる音の「入力」を、仮想の「ケーブル」でつなぐことで、画面共有に OBS の音を流しています。

知ってると役立つかも

画質をどうするか

Discord で「画面共有」できる映像の仕様は、下記の通りです。

最大映像解像度
(サイズ)
最大FPS
(フレームレート)
一般ユーザー
(無料)
1280×720 30
Nitro ユーザー
(有料)
2560×1440 60

OBS でこれ以上の高画質の映像を配信してもあまり意味がありません。

あまり高画質にすると PC の負荷も上がるので、OBS の「設定(映像)」は上記の表の程度で良いと思います。

Discord 以外のサービスを使うときも、事前に配信の仕様を調べておきましょう。

流れる「音」は指定したものだけ

この記事のとおりに設定をすると、Discord に配信される「音」は、OBS で取り込んでいるものだけになります。今回の例なら「マインクラフト」だけです。

PC 上で流れている他のアプリの「音」は、Discord の配信に乗りません。

また、OBS の仕様上、Discord の配信に乗る音は「プログラム」に表示しているものだけです。(「黒にフェード」すると「音」も「映像」も何も流れない)

設定のバックアップ

この記事のとおり、「OBS」を使うのに必要な設定は多くて地味に面倒です。設定が完了したら、後のトラブルや移行に備えて「バックアップ」を取っておきましょう。

「設定(プロファイル)」のバックアップ

メニューの「プロファイル」→「エクスポートでフォルダーを選択すると、そこにプロファイルと同名のフォルダーが作成されて設定ファイル(INI, JSON 形式)が書き出されます。

復元する場合は、メニューの「プロファイル」→「インポートです。復元が完了したら、メニューの「プロファイル」の最下部から、インポートしたものを選択すればOKです。

「シーン」のバックアップ

メニューの「シーンコレクション」→「エクスポートで、バックアップ用ファイル(JSON 形式)が書き出されます。

復元する場合は、メニューの「シーンコレクション」→「インポートです。復元が完了したら、メニューの「シーンコレクション」の最下部から、インポートしたものを選択すればOKです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました